蓄電池の基本 ーその2ー
「蓄電池」を構成する要素から、蓄電池の仕組みを解説します。
前回の蓄電池の基本はこちら
こちらは前回も登場した、「蓄電池」の構成です。
③までは前回の記事をご覧ください。
④チャージコントローラー
電気を、蓄電池の中に貯められる直流/交流・電流・電圧に変換します。
家庭のコンセントに流れている電気、あるいは太陽光パネルで発電した電気、
そして蓄電池の中の電気は、規格が違うことがよくあります。
電気は、蓄電池に合う直流/交流・電流・電圧に変換しないと、貯められないのです。
コンセントの電気も、国によって違うことがありますよね。
特定の国のコンセントに合っていても、何せ蓄電池や再エネの技術は各国がしのぎを削っていますから、
より良い製品が登場すれば、必ずしも自国の製品を使うとは限りません。そのときも変換がいります。
太陽光パネルに付属する機器と兼用になっているものや、
特定の発電設備専用のものもあるので、蓄電池製品に内蔵されず、別に用意されることがあります。
また、先に書いた通り、蓄電池は充電の仕方によって容量が変わります。
その蓄電池が最も効率良く容量をためられる電流・電圧に最適化する機能を持ったチャージコントローラーもあります。
コンセントからの充電しか想定していない蓄電池や、同梱のBMSにその機能が含まれている
蓄電池では意識することはありませんが、そうでない蓄電池を使うときにはあると嬉しい機能です。
⑤パワーコンディショナー
Eneleaksを見ていて「パワコン」というと、太陽光パネル用のものをまず想像されるのではないでしょうか。
なんで蓄電池にまで登場するの? 二つ買わせるなんてぼったくり!? と思う方もいるかもしれません。
太陽光パネルで発電した電気を、系統(電線)に流して売る、あるいはコンセントから使うために、
直流/交流・電流・電圧を変換するのが、太陽光パネルのパワーコンディショナーの役割でした。
電気の形式は機器によって違います。
そして、蓄電池本体に入っている電気を、コンセントの中の電気(あるいはスマホや自動車の動力としての電気)と
同じ直流/交流・電流・電圧に変換するのが、蓄電池のパワコンです。
太陽光用のパワコンと蓄電池用のパワコンが一体になった、ハイブリッドパワーコンディショナーもあります。
このハイブリッドパワコンのように太陽光発電のための機能を併せている場合、
災害対策のための独自の機能を持たせている場合、
本体から分けて一つの機器ごとの大きさを小さくしたい場合などに、
パワコンが蓄電池製品とは別になっていることがあります。
また④のチャージコントローラーと一体になった、双方向パワコンもあります。
複数の機能を一台で済ませることで、省スペース化されます。
そして、チャージコントローラーやパワーコンディショナーで電気を変換すると、
熱になって逃げていく電気が発生します。これらの機器自体も電力を使用します。
なので、変換するたびに、容量が減っていきます。
また、パワーコンディショナーは、製品により一定の範囲の電圧の電池しか取り出せません。
パワーコンディショナー自体の動作に必要な電力であったり、微弱な電気では感知できなかったりします。
蓄電池本体の中の電気は、コンセントの中と違って、電圧が変動します。
容量が減ると下がるのです。そのため、まだ充電があるのに、パワコンが取り出せない電気が発生します。
この仕様が、製品としての蓄電池のスペックの、電力変換効率に関わります。
https://eneleaks.com/?p=27972https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1526964016/IMG_0805_ugarga/IMG_0805_ugarga.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1526964016/IMG_0805_ugarga/IMG_0805_ugarga.jpg?_i=AA蓄電bizbattery「蓄電池」を構成する要素から、蓄電池の仕組みを解説します。 前回の蓄電池の基本はこちら こちらは前回も登場した、「蓄電池」の構成です。 ③までは前回の記事をご覧ください。 ④チャージコントローラー 電気を、蓄電池の中に貯められる直流/交流・電流・電圧に変換します。 家庭のコンセントに流れている電気、あるいは太陽光パネルで発電した電気、 そして蓄電池の中の電気は、規格が違うことがよくあります。 電気は、蓄電池に合う直流/交流・電流・電圧に変換しないと、貯められないのです。 コンセントの電気も、国によって違うことがありますよね。 特定の国のコンセントに合っていても、何せ蓄電池や再エネの技術は各国がしのぎを削っていますから、 より良い製品が登場すれば、必ずしも自国の製品を使うとは限りません。そのときも変換がいります。 太陽光パネルに付属する機器と兼用になっているものや、 特定の発電設備専用のものもあるので、蓄電池製品に内蔵されず、別に用意されることがあります。 また、先に書いた通り、蓄電池は充電の仕方によって容量が変わります。 その蓄電池が最も効率良く容量をためられる電流・電圧に最適化する機能を持ったチャージコントローラーもあります。 コンセントからの充電しか想定していない蓄電池や、同梱のBMSにその機能が含まれている 蓄電池では意識することはありませんが、そうでない蓄電池を使うときにはあると嬉しい機能です。 ⑤パワーコンディショナー Eneleaksを見ていて「パワコン」というと、太陽光パネル用のものをまず想像されるのではないでしょうか。 なんで蓄電池にまで登場するの? 二つ買わせるなんてぼったくり!? と思う方もいるかもしれません。 太陽光パネルで発電した電気を、系統(電線)に流して売る、あるいはコンセントから使うために、 直流/交流・電流・電圧を変換するのが、太陽光パネルのパワーコンディショナーの役割でした。 電気の形式は機器によって違います。 そして、蓄電池本体に入っている電気を、コンセントの中の電気(あるいはスマホや自動車の動力としての電気)と 同じ直流/交流・電流・電圧に変換するのが、蓄電池のパワコンです。 太陽光用のパワコンと蓄電池用のパワコンが一体になった、ハイブリッドパワーコンディショナーもあります。 このハイブリッドパワコンのように太陽光発電のための機能を併せている場合、 災害対策のための独自の機能を持たせている場合、 本体から分けて一つの機器ごとの大きさを小さくしたい場合などに、 パワコンが蓄電池製品とは別になっていることがあります。 また④のチャージコントローラーと一体になった、双方向パワコンもあります。 複数の機能を一台で済ませることで、省スペース化されます。 そして、チャージコントローラーやパワーコンディショナーで電気を変換すると、 熱になって逃げていく電気が発生します。これらの機器自体も電力を使用します。 なので、変換するたびに、容量が減っていきます。 また、パワーコンディショナーは、製品により一定の範囲の電圧の電池しか取り出せません。 パワーコンディショナー自体の動作に必要な電力であったり、微弱な電気では感知できなかったりします。 蓄電池本体の中の電気は、コンセントの中と違って、電圧が変動します。 容量が減ると下がるのです。そのため、まだ充電があるのに、パワコンが取り出せない電気が発生します。 この仕様が、製品としての蓄電池のスペックの、電力変換効率に関わります。 altenergy suzuki@seven.ne.jpAdministratorEneLeaks(エネリークス)
