ソーラーチャージャー(Solar Charger)あるいはチャージコントローラー(Charge-Controller)と呼ばれるこの機器の役割は何でしょうか。
太陽光発電から蓄電池への充電をする際に用いられる装置です。

illust0308

主な機能は2つ
①DC(直流)をDC(直流)に変圧する機能と
②MPPT制御機能です。

簡単に言うと、通常のDC/DCコンバーターに②のMPTT制御機能が付いたものとなります。
太陽光パネルの出力電圧を1枚40Vとすると(実際はパネルメーカーや種類によって異なります)
それが6直列で接続されていますので、太陽光から出力される電圧は
40V×6直列=240V
となります。

一方でバッテリー側の電圧を仮に48Vとすると
240Vと48Vということで電圧差が発生して、バッテリーに電気が充電されません。
そこで太陽光側の電圧を降圧して、バッテリー側に合わせることで、
太陽光で発電した電気がバッテリーに貯まるようにします。

次にMPPT制御です。
MPPTは
Maximum Power Point Tracking
の頭文字をとったもので、訳すと最大電力点追従機能となります。
簡単に言うと、太陽電池からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御機能です。
言葉で説明するとわかりにくいと思いますので、図で説明したいと思います。
iv
上の図の赤い線は、IVカーブといって太陽光発電から取り出せる電力の軌跡を表しています。
A地点でもB地点でも、C地点でも電力を取り出すことは可能ですが、
その中で、MPPT制御機能は、電流と電圧の交点が最大となるような地点を探ります。
Aの地点、C地点よりもB地点の面積が最大になっているのがわかると思います。
ここが最大出力となる地点となります。
この地点を自動で探ってくれる機能がMPPT機能となります。
これはソーラーチャージャだけでなく、パワーコンディショナーにも搭載されています。

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1488958574/IMG_0746_lej9oy/IMG_0746_lej9oy.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1488958574/IMG_0746_lej9oy/IMG_0746_lej9oy.jpg?_i=AAaltenergy蓄電蓄電池を考える連載offgridhouseソーラーチャージャー(Solar Charger)あるいはチャージコントローラー(Charge-Controller)と呼ばれるこの機器の役割は何でしょうか。 太陽光発電から蓄電池への充電をする際に用いられる装置です。 主な機能は2つ ①DC(直流)をDC(直流)に変圧する機能と ②MPPT制御機能です。 簡単に言うと、通常のDC/DCコンバーターに②のMPTT制御機能が付いたものとなります。 太陽光パネルの出力電圧を1枚40Vとすると(実際はパネルメーカーや種類によって異なります) それが6直列で接続されていますので、太陽光から出力される電圧は 40V×6直列=240V となります。 一方でバッテリー側の電圧を仮に48Vとすると 240Vと48Vということで電圧差が発生して、バッテリーに電気が充電されません。 そこで太陽光側の電圧を降圧して、バッテリー側に合わせることで、 太陽光で発電した電気がバッテリーに貯まるようにします。 次にMPPT制御です。 MPPTは Maximum Power Point Tracking の頭文字をとったもので、訳すと最大電力点追従機能となります。 簡単に言うと、太陽電池からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御機能です。 言葉で説明するとわかりにくいと思いますので、図で説明したいと思います。 上の図の赤い線は、IVカーブといって太陽光発電から取り出せる電力の軌跡を表しています。 A地点でもB地点でも、C地点でも電力を取り出すことは可能ですが、 その中で、MPPT制御機能は、電流と電圧の交点が最大となるような地点を探ります。 Aの地点、C地点よりもB地点の面積が最大になっているのがわかると思います。 ここが最大出力となる地点となります。 この地点を自動で探ってくれる機能がMPPT機能となります。 これはソーラーチャージャだけでなく、パワーコンディショナーにも搭載されています。-再生可能エネルギーの総合情報サイト-