スマートホンやタブレットを使っていて、バッテリーの残量表示がおかしいと感じたことはありませんか。
 
あと30%あるから家までは大丈夫だと思ったのに、一気に10%以下になってしまった……
同じバッテリーなのに、急速充電器を使うと持ちが悪い気がする……
一年使ったスマホは、朝100%まで充電しても、夕方にはほとんどなくなってしまう……
 
実は、バッテリーの容量は可変です。
まず、充電の電流(A)が小さほど、多く溜まります。急速充電器と通常の充電器でどれほど違うかは、
こちらの記事で実験しています。
 
 
こちらの記事を読めば、何故バッテリーの残量表示があてにならないのか気付いたかもしれません。
そもそも、バッテリーの残量はどう測すのが一般的なのでしょうか。ガラスのコップに入れた水のように、
これくらい減ったというのが見てわかるわけではありません。
 
ポイントは、バッテリー内の電圧です。
 
バッテリーによって、容量が0%のときの電圧、100%のときの電圧がありますが、
スマホの残容量表示の100%と言う表示と必ずしも一致しているとは限りません。
 
こちらは上の記事にも登場した、AquionEnergy社のナトリウムバッテリーの充電推移です。
 
 
Aquion Energy社カタログより
 
 
Y軸電圧:Voltage(V)が充電中の電圧の変化です。リチウムイオン電池や鉛電池も、
充電されていく中でこのよう曲線を描いて、電圧が上昇していきます。このバッテリーは59.5Vが満充電状態です。
曲線なので、一定の電気を入れていても、ぐいぐい充電されていくときと、ゆっくり充電されていくときがあります。
たとえば、90%までは速く溜まるけれど、その先がなかなか溜まらないバッテリーだと、
ユーザー向けには90%を「100%」と表示したりします。
あるいは、100%になっても充電器を差しっぱなしだとバッテリーの劣化が早くなるので、
表示上の「100%」までは速くめるけれど(バルク充電といいます)、
それ以降はゆっくりと貯めるように調整することもあります(アブソーブ充電といいます)。
「0%」の表示もそうです。0%という警告を、本当の0%では表示ができません。
また、このバッテリーから電気を取り出す機器によって、取り出せる最低電圧が違います。
 
 
 
https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1533620164/f51addfc9de758dc337566fc0eeeee5a_m_hy6gyz/f51addfc9de758dc337566fc0eeeee5a_m_hy6gyz.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1533620164/f51addfc9de758dc337566fc0eeeee5a_m_hy6gyz/f51addfc9de758dc337566fc0eeeee5a_m_hy6gyz.jpg?_i=AAaltenergy蓄電bizbattery  スマートホンやタブレットを使っていて、バッテリーの残量表示がおかしいと感じたことはありませんか。   あと30%あるから家までは大丈夫だと思ったのに、一気に10%以下になってしまった…… 同じバッテリーなのに、急速充電器を使うと持ちが悪い気がする…… 一年使ったスマホは、朝100%まで充電しても、夕方にはほとんどなくなってしまう……   実は、バッテリーの容量は可変です。 まず、充電の電流値(A)が小さいほど、多く溜まります。急速充電器と通常の充電器でどれほど違うかは、 こちらの記事で実験しています。     こちらの記事を読めば、何故バッテリーの残量表示があてにならないのか気付いたかもしれません。 そもそも、バッテリーの残量はどう計測するのが一般的なのでしょうか。ガラスのコップに入れた水のように、 これくらい減ったというのが見てわかるわけではありません。   ポイントは、バッテリー内の電圧です。   バッテリーによって、容量が0%のときの電圧、100%のときの電圧がありますが、 スマホの残容量表示の100%と言う表示と必ずしも一致しているとは限りません。   こちらは上の記事にも登場した、AquionEnergy社のナトリウムバッテリーの充電推移です。     Aquion Energy社カタログより     Y軸の電圧:Voltage(V)が充電中の電圧の変化です。リチウムイオン電池や鉛電池も、 充電されていく中でこのような曲線を描いて、電圧が上昇していきます。このバッテリーは59.5Vが満充電状態です。 曲線なので、一定の電気を入れていても、ぐいぐい充電されていくときと、ゆっくり充電されていくときがあります。 たとえば、90%までは速く溜まるけれど、その先がなかなか溜まらないバッテリーだと、 ユーザー向けには90%を「100%」と表示したりします。 あるいは、100%になっても充電器を差しっぱなしだとバッテリーの劣化が早くなるので、 表示上の「100%」までは速く溜めるけれど(バルク充電といいます)、 それ以降はゆっくりと貯めるように調整することもあります(アブソーブ充電といいます)。 「0%」の表示もそうです。0%という警告を、本当の0%では表示ができません。 また、このバッテリーから電気を取り出す機器によって、取り出せる最低電圧が違います。      -再生可能エネルギーの総合情報サイト-