No.11 企業が自家消費の太陽光発電システムを導入できない本当の理由(わけ)
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太陽光発電システムの業界では、ようやく系統連系が可能になるという案件も数多くありますので、
まだまだFITで行けるという業者もあるのですが、FIT以降にどの様に生きていけばいいのかということの議論が
様々なところで行われています。
次はスマートハウスだとか、ソーラーシェアリングだとか、O&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)だとか、
様々な分野における今後の可能性が議論されているのですが、
産業用の自家消費システムもその可能性の一つとして注目をされています。
確かに、日本を始めとする様々な国での爆発的な太陽光発電システムの需要のおかげで、
太陽光発電システムの生産量は爆発的に加速し、単価は5年前と比較すると感覚的には半額ぐらいの値段になってきています。
機器の値段が下がってきているという部分もありますが、殆どは太陽光パネル価格の下落です。
いわゆるグリッド・パリティという言葉がありますが、
電力会社から購入するよりも安い金額で太陽光発電システムを設置することが出来たら、
もはや導入することに関しての大きな障害の一つが無くなったということになるのだと思います。
(グリッド・パリティについてはこちらの記事をご覧下さい)
経産省から発表されている資料では、1kWあたりの平均単価は25万円という記述がありますが、
それは補助金を申請し、多少贅沢な仕様での話であり、現状では発注先をきちんと選択することによって、
1kWあたりの単価は15万円~16万円の間で収まるのではないかと思います。
そう考えると実際に太陽光発電システムによる発電コスト(単価)ってどのようになっているのだろうという話になります。
仮に500kWのシステムを工場等の屋根に設置をしたときに
どの様な発電コストになるのかということを少し記述してみたいと思います。
仮にシステム単価15万円で設置出来たときの総額は500kW ✕15万円/kWですので、7500万円となります。
そこから生まれる電気はかなり粗い計算ではありますが、20年間×500kW✕1,100kWh/kWですので、
合計で1,100万kWhの発電をすることになります。
そう考えると、7500万円÷1,100万kWhとなりますので、
kWhあたりの発電コストに換算すると約7円で電力を作ることが可能となりますので、
メンテナンスコストや、発電の低減等を考えても十分グリッド・パリティを達成しているのではないかと思います。
altenergy
suzuki@seven.ne.jpAdministratorEneLeaks(エネリークス)