(図2:要塞のような堤防に覆われた女川原発)

 

(図2)停止してから7年が経過し、一度も稼働していない。

再稼働申請中であるが、津波対策にこれだけの金をかけたのだから再稼働させてほしいということなのだろうが、

本気でエンジニア達は動かせると考えているのだろうか?女川原発は地震で被災した原発である。

IAEAが直後に査察に入って、主に建屋を1週間見ただけで、ヒビがこれだけの地震(600ガル程度)の割には非常に少ない、

と宣伝して帰っていったが、再稼働申請の議論の中で、

再度検査させると5000か所のヒビであったことが判明している。

これは常識的には建屋の立て替えが必要ではないか。

同程度の地震でも建屋の健全性が保てるとは思えないし、まして申請中の新しい基準1000ガルではガタガタになりそうだ。

同様の被災が重要機器や、各種配管でも起きているわけで、果たして、

エンジニアはどこまでそれを承知で稼働させても大丈夫、と自信をもっていえることであろう。

また、これだけの長期間、稼働させずにいた巨大システムが、

すんなり再稼働できるとは、これまた思えない。

部分的にテスト稼働したりできないのが、これまた原発の弱みである。

 

 


(図3:竹の浦)

 

 

1時間半かけて離島を経巡って出島から戻ってくる途中、竹の浦あたりの浜が見えてきた。(図3)

こちらは、カキ小屋らしい平屋が浜に一軒たっているだけで、住居はかなり高い道路の上の方に集められていた。

堤防も大きくは作られてはいない。津波が来たら、船は流されるかも知れないが、高台にある住居と人命は守れるわけだ。

短い時間ではあったが、ある意味、女川は石巻に比べ既定の復興計画を順調に歩んでいるように見えた。

人口が少ない分意見集約が早くできたのかも知れない。

 

 


(女川駅山側)

 

 


(女川駅海側)

 

それにしてもオール女川で復興に取り組む中で、東北電力もその一員になっているのは奇異に映った。

3.11で福島第一原発と同じ事故に到らずに済んだのは、

紙一重、運が良かっただけと思われるのに再稼働申請中とはおくびにも出さずに、

「今自分がいる意味は地域の暮らしを守るためにある」などと宣伝しているが、

本当に暮らしを守るというなら、率先して自ら脱原発して再生可能エネルギー発電に早くシフトして欲しいものだ。

 

(記:小野 令)

 

*******************************記者紹介************************************

元構造解析技術者。地震大国日本で、原発再稼働に対して異議を唱える。

25年前から埼玉県ときがわ町をフィールドとした月イチ林業隊にて間伐、下草刈り活動を継続中。

定年後、多摩市グリーンボランティアに参加。DIY好き。

現在はフレンドツリーサポーターズの副代表を務める。年間50日程、山仕事に従事している。

 

【オフグリッド生活の楽しみ-第15話】仙台―石巻―女川への小旅行 <1日目>

【オフグリッド生活の楽しみ-第17話】1年間のデータ集計(2017年8月~2018年4月)

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