「オフグリッド生活の楽しみ」

~電力会社から離れた生活~

『普段の生活を維持したまま、オフグリッド生活が可能?

皆、信じてないでしょう? でもできるのです。そこまで技術は進んでいる。

あとはどう生活に取り込むか、そこを考えるのが実に楽しい。』

現代生活における重要なインフラの一つを自給する生活を送ること、

それをほぼリアルタイムかつ本人の言葉で伝えること。

この生活を志した動機、そしてこの生活の中で生じていく心の変化、

技術的な未成熟部分、そしてその改善方法。

これらのことを包み隠さずに知ってもらえるということの価値を

「オフグリッド生活の楽しみ」を通じて伝えて行きます。

 

 


 

 

 

4月以来、オフグリッドがうまいこと続いている。

雨の日は発電が無いので、商用電源に切り替えるが、それ以外は朝まで保っている。

冬場(12~2月)はまったく保たなかったので、日照時間がその理由なのだろうか?

また、蓄電池は季節的にどの程度影響されるものなのか?など、

蓄積してきたデータに基づいて再考してみることにした。

 

太陽光パネルで発電された電気は、電気器具→蓄電池へと流れていく。

したがって発電量から電気器具の使用分を差し引いたものが蓄電量になる。

そして各々の数値には限度がある。我が家の場合、1時間あたりの最大発電量は5kWh(時間あたり)。

1日の発電量は16kWh程度がMax。

使用量は最大2kWh(時間あたり)だが1日平均では冬場が最大で18kWhに達する(月558kWh)。

ここからだけで、既に冬期は太陽光パネルだけでは不足することが分かる。

実際、12月、1月には夕方商用電源側に切り替え、朝再び発電開始すると太陽光発電側に戻していた。

蓄電量は仕様上13.2kWhであるが、昼と夜という短時間の中で、Max、Minを繰り返すので、

24時間の間でフル充電に到るのは難しく10kWhほどが蓄電の事実上の最大値と考えられる。

5月になって発電が増え、発電量がこの蓄電量最大の10kWhを超えてしまって抑制され、

太陽エネルギーが無駄になっているのではないかと心配になった。無駄になるようなら、

電池を増強して少しでも有効に発電に使いたいと思ったからである。

 

 
(1)2018年5月の蓄電量

5月の1日の平均値をとってみた。(図1)

すると夜間(6:00 pm~7:00 am)の使用量は5.12kWh、昼間(7:00 am~6:00 pm)の使用量が5.65kWhで、

昼間の発電量は11.89kWhであった。結局、蓄電量は11.89kWh – 5.65kWh=6.24kWhとなる。

これで夜間の使用量5.12kWhをまかなう形となっている。

図1は、オフグリッドで連日うまくまわっている間の推定グラフであるが、

蓄電がフルになる12:00 am以降発電が終わる17:00までの5時間、実際は使用量が結構あって、

蓄電に回すまでには到っていないことが分かる。現役世代で、家に不在であれば、

使用電力はほとんど無いはずだが、我が家では在宅しているので結構使用していることが分かる。

 

  図1

 

(2)2018年1月の蓄電量

 

同様の計算を発電の少ない冬場1月に行ってみた。(図2)夜間(4:00 pm~7:00 am)の使用量11.53kWh、

昼間(7:00 am~4:00 pm)の使用量は7.68kWhで、昼間の発電量は10.78kWhであった。

蓄電量は10.78kWh-7.68kWh=3.1kWhとなる。当然、5月よりさらに蓄電量は少ない。

当初仮説として不足を心配した蓄電池の量は我が家の場合、この5月では十分であることが分かった。

6月、7月、8月も継続して計測してみたい。

現役世帯と違い、2世帯が昼間も家で過ごすことが多く、

電池に蓄電される前に母の炬燵やTV、レンジ、洗濯機などで使用されてしまっているのだ。

 

図2

 

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1528777141/offgrid-1_ha9yow/offgrid-1_ha9yow.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1528777141/offgrid-1_ha9yow/offgrid-1_ha9yow.png?_i=AAaltenergyオフグリット生活個人蓄電連載offgridhouse「オフグリッド生活の楽しみ」 ~電力会社から離れた生活~ 『普段の生活を維持したまま、オフグリッド生活が可能? 皆、信じてないでしょう? でもできるのです。そこまで技術は進んでいる。 あとはどう生活に取り込むか、そこを考えるのが実に楽しい。』 現代生活における重要なインフラの一つを自給する生活を送ること、 それをほぼリアルタイムかつ本人の言葉で伝えること。 この生活を志した動機、そしてこの生活の中で生じていく心の変化、 技術的な未成熟部分、そしてその改善方法。 これらのことを包み隠さずに知ってもらえるということの価値を 「オフグリッド生活の楽しみ」を通じて伝えて行きます。           4月以来、オフグリッドがうまいこと続いている。 雨の日は発電が無いので、商用電源に切り替えるが、それ以外は朝まで保っている。 冬場(12~2月)はまったく保たなかったので、日照時間がその理由なのだろうか? また、蓄電池は季節的にどの程度影響されるものなのか?など、 蓄積してきたデータに基づいて再考してみることにした。   太陽光パネルで発電された電気は、電気器具→蓄電池へと流れていく。 したがって発電量から電気器具の使用分を差し引いたものが蓄電量になる。 そして各々の数値には限度がある。我が家の場合、1時間あたりの最大発電量は5kWh(時間あたり)。 1日の発電量は16kWh程度がMax。 使用量は最大2kWh(時間あたり)だが1日平均では冬場が最大で18kWhに達する(月558kWh)。 ここからだけで、既に冬期は太陽光パネルだけでは不足することが分かる。 実際、12月、1月には夕方商用電源側に切り替え、朝再び発電開始すると太陽光発電側に戻していた。 蓄電量は仕様上13.2kWhであるが、昼と夜という短時間の中で、Max、Minを繰り返すので、 24時間の間でフル充電に到るのは難しく10kWhほどが蓄電の事実上の最大値と考えられる。 5月になって発電が増え、発電量がこの蓄電量最大の10kWhを超えてしまって抑制され、 太陽エネルギーが無駄になっているのではないかと心配になった。無駄になるようなら、 電池を増強して少しでも有効に発電に使いたいと思ったからである。     (1)2018年5月の蓄電量 5月の1日の平均値をとってみた。(図1) すると夜間(6:00 pm~7:00 am)の使用量は5.12kWh、昼間(7:00 am~6:00 pm)の使用量が5.65kWhで、 昼間の発電量は11.89kWhであった。結局、蓄電量は11.89kWh – 5.65kWh=6.24kWhとなる。 これで夜間の使用量5.12kWhをまかなう形となっている。 図1は、オフグリッドで連日うまくまわっている間の推定グラフであるが、 蓄電がフルになる12:00 am以降発電が終わる17:00までの5時間、実際は使用量が結構あって、 蓄電に回すまでには到っていないことが分かる。現役世代で、家に不在であれば、 使用電力はほとんど無いはずだが、我が家では在宅しているので結構使用していることが分かる。     図1   (2)2018年1月の蓄電量   同様の計算を発電の少ない冬場1月に行ってみた。(図2)夜間(4:00 pm~7:00 am)の使用量11.53kWh、 昼間(7:00 am~4:00 pm)の使用量は7.68kWhで、昼間の発電量は10.78kWhであった。 蓄電量は10.78kWh-7.68kWh=3.1kWhとなる。当然、5月よりさらに蓄電量は少ない。 当初仮説として不足を心配した蓄電池の量は我が家の場合、この5月では十分であることが分かった。 6月、7月、8月も継続して計測してみたい。 現役世帯と違い、2世帯が昼間も家で過ごすことが多く、 電池に蓄電される前に母の炬燵やTV、レンジ、洗濯機などで使用されてしまっているのだ。   図2  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-