電気新聞の昨年8月14日号~9月3日号にかけて、『電力自由化キーワード』という連載が掲載されました。
そこでは電力自由化を取り巻く様々なキーワードについて解説されているのですが、中には非常に難しい内容も含まれておりますため、『噛み砕きシリーズ』と称して各記事の要点を掻い摘んでご紹介することにしました。全11本の連載記事として、毎月2本ずつアップしていく予定です。

第4弾の今回は『調整力公募』について説明していきます。


調整力公募

 調整力とは、需要の変動に供給を間に合わせるための予備的な発電出力を指します。
通常、計画値同時同量制度のもと、30分単位で発電計画を作成し、それに従って各発電事業者は需給を調整します。
 しかしながら、夏や冬の需要期においては予測を超えて需要が大きく膨らむケースがあります。
こちらの備えとして準備しておくものが調整力ということになります。電力供給不足は大規模停電を起こしてしまうことに繋がりますので、計画されている供給量の他に8%程度の調整力を確保することが法制化されているのです。

エアコン

 電力自由化のもと、調整力を確保する主体が自ら発電設備を持たない送配電事業者に移ったこともあり、十分な調整力を確保するルールが設定されることになりました。

ルールを設定する上で満たすべき目標としては、大きく下記の2点が挙げられました。

  1.  十分な調整力を確保できるかどうか
  2.  確保する予備力のコストについて、十分抑制されたものかどうか
https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1581941913/kami4chosei1_lignyq/kami4chosei1_lignyq.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1581941913/kami4chosei1_lignyq/kami4chosei1_lignyq.png?_i=AAaltenergy個人噛み砕きシリーズ法人連載電気新聞の昨年8月14日号~9月3日号にかけて、『電力自由化キーワード』という連載が掲載されました。そこでは電力自由化を取り巻く様々なキーワードについて解説されているのですが、中には非常に難しい内容も含まれておりますため、『噛み砕きシリーズ』と称して各記事の要点を掻い摘んでご紹介することにしました。全11本の連載記事として、毎月2本ずつアップしていく予定です。 第4弾の今回は『調整力公募』について説明していきます。 調整力公募  調整力とは、需要の変動に供給を間に合わせるための予備的な発電出力を指します。通常、計画値同時同量制度のもと、30分単位で発電計画を作成し、それに従って各発電事業者は需給を調整します。 しかしながら、夏や冬の需要期においては予測を超えて需要が大きく膨らむケースがあります。こちらの備えとして準備しておくものが調整力ということになります。電力供給不足は大規模停電を起こしてしまうことに繋がりますので、計画されている供給量の他に8%程度の調整力を確保することが法制化されているのです。  電力自由化のもと、調整力を確保する主体が自ら発電設備を持たない送配電事業者に移ったこともあり、十分な調整力を確保するルールが設定されることになりました。 ルールを設定する上で満たすべき目標としては、大きく下記の2点が挙げられました。  十分な調整力を確保できるかどうか 確保する予備力のコストについて、十分抑制されたものかどうか-再生可能エネルギーの総合情報サイト-