行政に望むこと
 
 まず、設備設置者に対し、買取期間の終了を迎える太陽光発電設備は、まぎれもなく国の主力電源である再エネを構成する重要な設備であることを改めて通知することです
同時に、買取期間終了後に必要となる手続きと選択肢を具体的に示すことが必要であると考えます
 
 特に売電に関しては、経産省から電力会社に積極的な買取を促してもらいたいです。この場合、電力会社による自主買取であり相対取引となりますが、買取価格については回避可能費用を標準とするよう電力会社への勧奨を求めたいです
太陽光発電設備は、10年の買取期間終了後もなお、10年20年と稼働できる能力を備えています。行政の後押しによって導入を進めてきた再エネ設備が長期にわたり安定的な稼働となるよう、行政の責任において道筋をつけてもらいたいと思います
 
 
私たち自身が考えること
 
 太陽光は再生可能エネルギーの中で、唯一場所を選ばずに地産地消が可能なエネルギーで。その太陽光で発電した電力をどのように利用し、どのような暮らしをしていくのか。設備設置者と共に業界が今一度、原点に立ち戻り考える時期に来ているのではないでしょうか。
 
 発電した電力の利用方法は、大きく分けて消費、蓄電、売電があります。買取期間終了を控えて、蓄電への意識の高まりが見られています。一言で蓄電と言っても、蓄電した電力をいつどのように使うことを想定するかによって、選択する商品やサービスの構成が変わってくると思います
 
 例えば、東京電力が実証実験を始めた電力預かりサービスは、グリッドを利用した蓄電機能と言えますが、停電時の利用は叶いません。停電時の利用を前提とする時、どの程度の負荷どれくらいの時間利用できることを望むのかで蓄電池の容量が決まります
 
太陽光発電と共にどのような暮らしをしていくか。2019年はその分岐点とも言える年なのです
 
(記:坪坂 聖子)
 
 

自家消費、ソーラーグリッドに関してはこちら

 
 
 
https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1556158114/2019mondai_1_mpz6xu/2019mondai_1_mpz6xu.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1556158114/2019mondai_1_mpz6xu/2019mondai_1_mpz6xu.jpg?_i=AAaltenergy個人発電    行政に望むこと    まず、設備設置者に対し、買取期間の終了を迎える太陽光発電設備は、まぎれもなく国の主力電源である再エネを構成する重要な設備であることを改めて通知することです。 同時に、買取期間終了後に必要となる手続きと選択肢を具体的に示すことが必要であると考えます。    特に売電に関しては、経産省から電力会社に積極的な買取を促してもらいたいです。この場合、電力会社による自主買取であり相対取引となりますが、買取価格については回避可能費用を標準とするよう電力会社への勧奨を求めたいです。 太陽光発電設備は、10年の買取期間終了後もなお、10年20年と稼働できる能力を備えています。行政の後押しによって導入を進めてきた再エネ設備が長期にわたり安定的な稼働となるよう、行政の責任において道筋をつけてもらいたいと思います。     私たち自身が考えること    太陽光は再生可能エネルギーの中で、唯一場所を選ばずに地産地消が可能なエネルギーです。その太陽光で発電した電力をどのように利用し、どのような暮らしをしていくのか。設備設置者と共に業界が今一度、原点に立ち戻り考える時期に来ているのではないでしょうか。    発電した電力の利用方法は、大きく分けて消費、蓄電、売電があります。買取期間終了を控えて、蓄電への意識の高まりが見られています。一言で蓄電と言っても、蓄電した電力をいつどのように使うことを想定するかによって、選択する商品やサービスの構成が変わってくると思います。    例えば、東京電力が実証実験を始めた電力預かりサービスは、グリッドを利用した蓄電機能と言えますが、停電時の利用は叶いません。停電時の利用を前提とする時、どの程度の負荷をどれくらいの時間利用できることを望むのかで蓄電池の容量が決まります。   太陽光発電と共にどのような暮らしをしていくか。2019年はその分岐点とも言える年なのです。   (記:坪坂 聖子)     自家消費、ソーラーグリッドに関してはこちら      -再生可能エネルギーの総合情報サイト-