【太陽光発電への投資】いま改めて太陽光発電投資を考える
株式、為替、不動産、太陽光発電など、投資商品にはいろいろありますが、
それぞれ特徴があり、一概に「これが一番いい」とは言えません。
ここでは割と安定的に運用できる太陽光発電と不動産をピックアップし、20年間投資した場合を比較したいと思います。
ちなみに太陽光発電は10kW未満の余剰売電と10kW以上の全量売電がありますが、ここでは10kW以上の全量売電で考えます。
電力の買取事業は2009年にスタートしました。
その後、東日本大震災の影響などによって再生可能エネルギーへの注目が高まり、
2012年には「固定価格買取制度(FIT)」が法律で定められます。
これによって住宅用であれば10年間、産業用であれば20年間、固定した価格で電力を買い取ることが電力会社に義務づけられました。
つまり、産業用の太陽光発電に投資した場合、20年間は固定金利になるといえます。
しかし、1kWhあたりの産業用の買取価格は
2012年度40円、
2013年度36円、
2014年度32円、
2015年度29円(4/1〜6/30)、27円(7/1以降)
2016年度24円
2017年度21円と年々下落。
これまでの傾向から、2018年度以降も下がっていくと考えられます。
そのため太陽光発電に投資するのであれば、買取価格の高いうちにおこなったほうが効果的だといえそうです。
それでは、実際に投資した際の利率はどのくらいになるか、シミュレーションしてみたいと思います。
経済産業省が発表しているデータによると、パネル、架台、
工事費などを含む太陽光発電システムの設置費用(10kW以上)は2016年で32.7万円/kWでした。
仮に10kWの太陽光発電システムを設置したとすると初期費用は
【初期費用】=32.7万円/kW×10=327万円となります。
また、年間の発電量は約1,000kWh(太陽光発電協会より)とのことから2016年度の年間売電収入は
【年間売電収入】=10kW×1,000kWh×24円=240,000円となります。
このことから経費等を考慮しない表面利回りは
【表面利回り】=240,000円÷327万円×100=7.33%となります。
ただし、20年という長期にわたって太陽光発電システムを運用するには、
パワーコンディショナーが故障することも考えられますし、毎年、保険料も必要となります。
そこでパワーコンディショナーの交換費用を200,000円、保険料を年間20,000円と仮定すると、実質利回りは
【実質利回り】=240,000円÷(327万円+(20,000円×20)+200,000円)×100=6.20%となります。
投資をせず銀行に貯金していても、利回りは0.01%(ゆうちょ銀行)であることを考えると、悪くないのではないでしょうか。
https://eneleaks.com/?p=25982https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1518581927/fudosan1_brk8ar/fudosan1_brk8ar.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1518581927/fudosan1_brk8ar/fudosan1_brk8ar.jpg?_i=AA発電costdown 株式、為替、不動産、太陽光発電など、投資商品にはいろいろありますが、 それぞれ特徴があり、一概に「これが一番いい」とは言えません。 ここでは割と安定的に運用できる太陽光発電と不動産をピックアップし、20年間投資した場合を比較したいと思います。 ちなみに太陽光発電は10kW未満の余剰売電と10kW以上の全量売電がありますが、ここでは10kW以上の全量売電で考えます。 電力の買取事業は2009年にスタートしました。 その後、東日本大震災の影響などによって再生可能エネルギーへの注目が高まり、 2012年には「固定価格買取制度(FIT)」が法律で定められます。 これによって住宅用であれば10年間、産業用であれば20年間、固定した価格で電力を買い取ることが電力会社に義務づけられました。 つまり、産業用の太陽光発電に投資した場合、20年間は固定金利になるといえます。 しかし、1kWhあたりの産業用の買取価格は 2012年度40円、 2013年度36円、 2014年度32円、 2015年度29円(4/1〜6/30)、27円(7/1以降) 2016年度24円 2017年度21円と年々下落。 これまでの傾向から、2018年度以降も下がっていくと考えられます。 そのため太陽光発電に投資するのであれば、買取価格の高いうちにおこなったほうが効果的だといえそうです。 それでは、実際に投資した際の利率はどのくらいになるか、シミュレーションしてみたいと思います。 経済産業省が発表しているデータによると、パネル、架台、 工事費などを含む太陽光発電システムの設置費用(10kW以上)は2016年で32.7万円/kWでした。 仮に10kWの太陽光発電システムを設置したとすると初期費用は 【初期費用】=32.7万円/kW×10=327万円となります。 また、年間の発電量は約1,000kWh(太陽光発電協会より)とのことから2016年度の年間売電収入は 【年間売電収入】=10kW×1,000kWh×24円=240,000円となります。 このことから経費等を考慮しない表面利回りは 【表面利回り】=240,000円÷327万円×100=7.33%となります。 ただし、20年という長期にわたって太陽光発電システムを運用するには、 パワーコンディショナーが故障することも考えられますし、毎年、保険料も必要となります。 そこでパワーコンディショナーの交換費用を200,000円、保険料を年間20,000円と仮定すると、実質利回りは 【実質利回り】=240,000円÷(327万円+(20,000円×20)+200,000円)×100=6.20%となります。 投資をせず銀行に貯金していても、利回りは0.01%(ゆうちょ銀行)であることを考えると、悪くないのではないでしょうか。 altenergy suzuki@seven.ne.jpAdministratorEneLeaks(エネリークス)