kWh単価では8社中最低だった東芝エネグーンが、

なぜELIではテスラに次ぐ2位になったのでしょうか。

 

テスラパワーウォールと同様に放電深度が100%であるのと、

15,000という驚異的なサイクル数によるところが大きいでしょう。

ちなみに東芝の放電深度100%については、

以前の記事でメーカーに直接ヒアリングしており、

「文字通り100%放電してしまっても急速な劣化が起こりにくい設計となっている」

とのコメントをもらっています。

 

なお、テスラのサイクル数は2,800ですから、

長期的に使うことを考えれば、東芝のほうがコスパに優れているともいえます。

 

なぜならば、単純に1日1回充電・放電するとして

テスラは約7年半、東芝は約41年使えるからです。

297万円の東芝エネグーンを1回使い切る間に、

テスラのパワーウォールは5回買い換える必要があるため、

単純計算で363万2,000円かかってしまいます。

 

とはいえ、40年以上も性能を維持したまま使えるとは限りませんから、

これは机上の計算に過ぎません。

(東芝が公式に謳っている保証期間は10年間です)

あくまで、ひとつの考え方として、参考にしてみてください。

また、東芝エネグーンの実質容量は6.96kWh、

テスラパワーウォールの実質容量は12.15kWhとかなりの差がありますので、

どの程度の容量を蓄電池に求めるかによっても変わってくるでしょう。

 

いかがでしょうか。

ELIに着目することで、

各社の蓄電池の性能をより深く理解できるのではないかと思います。

実際に購入するときは、メーカー希望小売価格よりも安くなる可能性が高いため、

見積りで判明した金額で計算してみてください。

 

もちろん、求める用途によっては、選ぶべき製品も変わってきます。

 

たとえば、NF回路設計ブロックのスマートスターLは

災害時にも通常と同様に太陽光発電システムを使えるのが大きな特徴です。

また、災害時の特徴として4Rエナジーのエネハンドを除く全メーカーが、「特定負荷」(つまり予め決めておいた負荷)のみしか動かすことができないのに対し、スマートスターLは全負荷(要は分電盤)を動かすことが出来る(特許取得済み)のもELIには表れてこないメリットでもあります。

ELIでは8社中6位とコスパは低めですが、災害対策を重視するならば

こちらを選んだほうがベターかもしれません。

 

あくまでも性能に対するコストパフォーマンスの指標として、

私たちが開発したELIもぜひ使ってみてください。

 

■エネリークスインデックス 比較表の項目に関して

定格容量:カタログなどで「どーん」と出ている容量

放電深度:カタログにこっそり記載があるかもしれない数値

実行容量:定格容量×放電深度

電力変換効率:パワーコンディショナ等の変換効率

実質容量:実効容量×電力変換効率

定価:希望小売価格。4Rエナジー社についてはヒアリング結果を記載。

生涯容量:実質容量×公称サイクル数

ELI:定価÷生涯容量

kWh単価:定価÷定格容量

 

(記:高橋 秀和)

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1507025541/1-1_ernifm/1-1_ernifm.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1507025541/1-1_ernifm/1-1_ernifm.png?_i=AAaltenergy蓄電蓄電池を考えるoffgridhouse    kWh単価では8社中最低だった東芝エネグーンが、 なぜELIではテスラに次ぐ2位になったのでしょうか。   テスラパワーウォールと同様に放電深度が100%であるのと、 15,000という驚異的なサイクル数によるところが大きいでしょう。 ちなみに東芝の放電深度100%については、 以前の記事でメーカーに直接ヒアリングしており、 「文字通り100%放電してしまっても急速な劣化が起こりにくい設計となっている」 とのコメントをもらっています。   なお、テスラのサイクル数は2,800ですから、 長期的に使うことを考えれば、東芝のほうがコスパに優れているともいえます。   なぜならば、単純に1日1回充電・放電するとして テスラは約7年半、東芝は約41年使えるからです。 297万円の東芝エネグーンを1回使い切る間に、 テスラのパワーウォールは5回買い換える必要があるため、 単純計算で363万2,000円かかってしまいます。   とはいえ、40年以上も性能を維持したまま使えるとは限りませんから、 これは机上の計算に過ぎません。 (東芝が公式に謳っている保証期間は10年間です) あくまで、ひとつの考え方として、参考にしてみてください。 また、東芝エネグーンの実質容量は6.96kWh、 テスラパワーウォールの実質容量は12.15kWhとかなりの差がありますので、 どの程度の容量を蓄電池に求めるかによっても変わってくるでしょう。   いかがでしょうか。 ELIに着目することで、 各社の蓄電池の性能をより深く理解できるのではないかと思います。 実際に購入するときは、メーカー希望小売価格よりも安くなる可能性が高いため、 見積りで判明した金額で計算してみてください。   もちろん、求める用途によっては、選ぶべき製品も変わってきます。   たとえば、NF回路設計ブロックのスマートスターLは 災害時にも通常と同様に太陽光発電システムを使えるのが大きな特徴です。 また、災害時の特徴として4Rエナジーのエネハンドを除く全メーカーが、「特定負荷」(つまり予め決めておいた負荷)のみしか動かすことができないのに対し、スマートスターLは全負荷(要は分電盤)を動かすことが出来る(特許取得済み)のもELIには表れてこないメリットでもあります。 ELIでは8社中6位とコスパは低めですが、災害対策を重視するならば こちらを選んだほうがベターかもしれません。   あくまでも性能に対するコストパフォーマンスの指標として、 私たちが開発したELIもぜひ使ってみてください。   ■エネリークスインデックス 比較表の項目に関して 定格容量:カタログなどで「どーん」と出ている容量 放電深度:カタログにこっそり記載があるかもしれない数値 実行容量:定格容量×放電深度 電力変換効率:パワーコンディショナ等の変換効率 実質容量:実効容量×電力変換効率 定価:希望小売価格。4Rエナジー社についてはヒアリング結果を記載。 生涯容量:実質容量×公称サイクル数 ELI:定価÷生涯容量 kWh単価:定価÷定格容量   (記:高橋 秀和)-再生可能エネルギーの総合情報サイト-