太陽光発電における過積載ってなんだ?最近にわかに言われています。oversizedとかoversizingとかいうのかな?
過積載=PV容量>PCS容量ということです。
PVとは太陽光パネルで、PCSは、パワーコンディショナーで、太陽光パネルの直流電源を交流に変換して出力する装置です。
(基本的に交流でないと使えないですよね)

太陽光発電って、今さら当たり前だけど、太陽光(日射)で発電する。日の出から日没の間でしか発電しないし、
基本的にパネルはヒマワリのように太陽に追尾しないので、南向きだと12時前後が一番よく日射が当たって発電する。
以下のようなグラフになります。

グラフ1

そうです!50kwシステムですが、50kwh発電していません。(シミュレーションですが)
PVの出力は、公称最大出力でしてJIS等で定められている測定方法での値です。
そう、日本における最大出力です。
上記のグラフは、一時間あたりですので、瞬間は50kw出ているかもしれませんが、
一時間平均積算では、こんなものです。
(PVを導入されている方は実感していると思います。)

 

太陽光発電は最大出力が出る時間帯は昼前後の一時間ぐらいしかないのです。
昔は効率も悪く、特にPCSは高価だったので(もちろんパネルも高価でした。)なるべく発電させようとして、
PCSになるべくパネルを接続するのは常識でした。(もちろんPCSの許容範囲というのはあります)
上記の場合ですと、PCSは40kwでも十分。いや30kwでもいいかもしれません。
(12月は、30kwhもいっていません)
では、50kwPCSに75kwのパネルを接続するとどうなるでしょう?(次のグラフ)
PCSの定格が50kwなので50kw超えると頭打ちになります。しかし、発電量は、増えてますね。

グラフ3
4月:152%増! 12月:165%増!(あくまでもシミュレーション上のある一日です)

 

単純にパネルの出力を150%増しにしたことによって、ほぼその通りか、ある日はそれ以上になるということです。
これには、二つ考えられます。一つは、PCSは、定格出力に近い状態が変換効率がいいということ。
もう一つは、発電時間が伸びているということです。(PCSは、PVの起電力で動作を開始しますので)
年間総発電量においても、ほぼ150%増となります。(PV増設分とほぼ同等)
つまり、ピークを越えることは全体からすればわずかということなのです。

過積載=PV>PCS(150%以上) は、常識です!

 

最後にこんなグラフを作ってみました。
緑の部分が50kw超えている部分です。全体からしてもわずかですよね。

グラフ3

※接続容量に関しては、各メーカの確認が必要です。

 

 

(記:黒田浩明)

 

kasekisai1

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1478840792/E382B0E383A9E383953_ajqzu0_rogb8h/E382B0E383A9E383953_ajqzu0_rogb8h.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1478840792/E382B0E383A9E383953_ajqzu0_rogb8h/E382B0E383A9E383953_ajqzu0_rogb8h.png?_i=AAaltenergy発電costdown太陽光発電における過積載ってなんだ?最近にわかに言われています。oversizedとかoversizingとかいうのかな? 過積載=PV容量>PCS容量ということです。 PVとは太陽光パネルで、PCSは、パワーコンディショナーで、太陽光パネルの直流電源を交流に変換して出力する装置です。 (基本的に交流でないと使えないですよね) 太陽光発電って、今さら当たり前だけど、太陽光(日射)で発電する。日の出から日没の間でしか発電しないし、 基本的にパネルはヒマワリのように太陽に追尾しないので、南向きだと12時前後が一番よく日射が当たって発電する。 以下のようなグラフになります。 そうです!50kwシステムですが、50kwh発電していません。(シミュレーションですが) PVの出力は、公称最大出力でしてJIS等で定められている測定方法での値です。 そう、日本における最大出力です。 上記のグラフは、一時間あたりですので、瞬間は50kw出ているかもしれませんが、 一時間平均積算では、こんなものです。 (PVを導入されている方は実感していると思います。)   太陽光発電は最大出力が出る時間帯は昼前後の一時間ぐらいしかないのです。 昔は効率も悪く、特にPCSは高価だったので(もちろんパネルも高価でした。)なるべく発電させようとして、 PCSになるべくパネルを接続するのは常識でした。(もちろんPCSの許容範囲というのはあります) 上記の場合ですと、PCSは40kwでも十分。いや30kwでもいいかもしれません。 (12月は、30kwhもいっていません) では、50kwPCSに75kwのパネルを接続するとどうなるでしょう?(次のグラフ) PCSの定格が50kwなので50kw超えると頭打ちになります。しかし、発電量は、増えてますね。 4月:152%増! 12月:165%増!(あくまでもシミュレーション上のある一日です)   単純にパネルの出力を150%増しにしたことによって、ほぼその通りか、ある日はそれ以上になるということです。 これには、二つ考えられます。一つは、PCSは、定格出力に近い状態が変換効率がいいということ。 もう一つは、発電時間が伸びているということです。(PCSは、PVの起電力で動作を開始しますので) 年間総発電量においても、ほぼ150%増となります。(PV増設分とほぼ同等) つまり、ピークを越えることは全体からすればわずかということなのです。 過積載=PV>PCS(150%以上) は、常識です!   最後にこんなグラフを作ってみました。 緑の部分が50kw超えている部分です。全体からしてもわずかですよね。 ※接続容量に関しては、各メーカの確認が必要です。     (記:黒田浩明)  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-