「オフグリッド生活の楽しみ」

~電力会社から離れた生活~

 

『普段の生活を維持したまま、オフグリッド生活が可能?

信じてないでしょう? でもできるのです。そこまで技術は進んでいる。

あとはどう生活に取り込むか、そこを考えるのが実に楽しい。』

 

現代生活における重要なインフラの一つを自給する生活を送ること、

それをほぼリアルタイムかつ本人の言葉で伝えること。

 

この生活を志した動機、そしてこの生活の中で生じていく心の変化、

技術的な未成熟部分、そしてその改善方法。

 

これらのことを包み隠さずに知ってもらえるということの価値を

「オフグリッド生活の楽しみ」を通じて伝えて行きます。

 


 

第8話:「雨の神無月(晴無月)」

 

 

 

10月22日

なんだか10日ぶりくらいに晴れた気がする。おかげで商用電源を月初から既に90 kWh ぐらいは使ってしまった。1日あたり10 kWh 、月 にして300 kWh が我が家の標準消費電力である。

こればっかりはどうしようもない。なにせ10月になって 1/3が雨なのだから。
今日のように晴れたら何をやるかはもう決まっている。

掃除、洗濯、パン作り。そして日の暮れないうちに炊飯器をオンにする。この前、試しに炊飯器の代わりに土鍋で米を炊いてみた。飯盒炊さんは得意だったので、できるのではないかと思ったけれど、やっぱりうまくいかずにお焦げだけはできたが、固めのご飯になってしまった。炊飯器だと、研いですぐにスイッチを入れても大丈夫だが(要は制御してくれる)、土鍋は当然のことながら時間を置いてから炊く必要がある。すっかり忘れていた。

また、土鍋の蓋がだいぶ前に割れてしまい、他の鍋のふたを使ったせいで、隙間が空いていてしまってうまくいかなかったようだ。こうしてみると炊飯器というのは便利なものだ。ちゃんと時間を測って自動で熱の強弱をつけてくれる。もちろん土鍋でも慣れればいいのだろうが。まずは重いピッタリした蓋を作ろう、と思った。

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