余剰売電と全量売電の年間収入差はどうなるのでしょうか。

パネル1枚で差がつく9.9kWと10.1kWで比べてみましょう。

 

わかりやすくするため、1kWあたりの年間発電量は1,050kWhとします。

2017年度の買取価格は、前ページに記載したとおり

余剰売電が28円、全量売電が22.68円(21円+消費税)です。

※余剰売電は出力抑制なしの東京電力・中部電力・関西電力管内の価格で考えました。

 

余剰売電の場合は、消費電力分の電気料金もプラスして考えます。

収入として得られるわけではありませんが、

太陽光発電システムで発電した電気を自家消費しているからです。

昼間は仕事などで外出する世帯が多いため、消費電力量は発電量の40%とします。

つまり、余剰売電の売電割合は60%という設定となります。

(全量売電では、消費に使えませんのでシミュレーションに盛り込みません)

 

電気料金はプランや電力会社によっても変わりますが、

多めに見積もって1kWhあたり35円としておきます。

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<余剰売電(9.9kW)の場合 20年間>

年間発電量     9.9kW×1,050kWh=10,395kW

年間売電量     10,395kWh×60%=6,237kWh

年間消費電力量   10,395kWh×40%=4,158kWh

 

 

◆最初の10年間の収入額

年間売電収入    6,237kWh×28円=174,636円

年間“電気料金”  4,158kWh×35円=145,530円

年間“収入”    174,636円+145,530円=320,166円

 

余剰売電の年間“収入”額は320,166円となりました。

10年間、固定買取価格が適用されますので、

10年分の収入は3,201,660円となります。

※電気料金が値上げした場合、更に経済効果は高くなります。

 

11年目以降となる2023年度以降は買取価格が変わります。

現在、余剰売電の買取価格は2019年度までしか決まっていませんが、

毎年2~3円ペースで下がっており、

太陽光業界では1kWhあたり7~8円まで下がる可能性があると予測されています。

そこで、ここでは8円としてシミュレーションしました。

もちろん8円より下がる可能性もありますが、

電気料金も上がる可能性がありますので、相殺したものと考えてください。

 

◆11年目以降の収入

年間売電収入    6,237kWh×8円=49,896円

年間“電気料金”  4,158kWh×35円=145,530円

年間“収入”    49,896円+145,530円=195,426円

 

11年目以降の年間“収入”額は195,426円となりました。

これを10年間続けると、1,954,260円となりますので、

9.9kWの太陽光発電システムを活用して

余剰売電で20年間に得られる実質的な収入は、5,155,920円。

約515万円ということになりました。

 

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1504241215/57a17287cb075ab8e46b8ed89c0f1d51_s_umbp16/57a17287cb075ab8e46b8ed89c0f1d51_s_umbp16.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1504241215/57a17287cb075ab8e46b8ed89c0f1d51_s_umbp16/57a17287cb075ab8e46b8ed89c0f1d51_s_umbp16.jpg?_i=AAaltenergy発電costdown    余剰売電と全量売電の年間収入差はどうなるのでしょうか。 パネル1枚で差がつく9.9kWと10.1kWで比べてみましょう。   わかりやすくするため、1kWあたりの年間発電量は1,050kWhとします。 2017年度の買取価格は、前ページに記載したとおり 余剰売電が28円、全量売電が22.68円(21円+消費税)です。 ※余剰売電は出力抑制なしの東京電力・中部電力・関西電力管内の価格で考えました。   余剰売電の場合は、消費電力分の電気料金もプラスして考えます。 収入として得られるわけではありませんが、 太陽光発電システムで発電した電気を自家消費しているからです。 昼間は仕事などで外出する世帯が多いため、消費電力量は発電量の40%とします。 つまり、余剰売電の売電割合は60%という設定となります。 (全量売電では、消費に使えませんのでシミュレーションに盛り込みません)   電気料金はプランや電力会社によっても変わりますが、 多めに見積もって1kWhあたり35円としておきます。 ---------------------------------------------------------------------------------------- <余剰売電(9.9kW)の場合 20年間> 年間発電量     9.9kW×1,050kWh=10,395kW 年間売電量     10,395kWh×60%=6,237kWh 年間消費電力量   10,395kWh×40%=4,158kWh     ◆最初の10年間の収入額 年間売電収入    6,237kWh×28円=174,636円 年間“電気料金”  4,158kWh×35円=145,530円 年間“収入”    174,636円+145,530円=320,166円   余剰売電の年間“収入”額は320,166円となりました。 10年間、固定買取価格が適用されますので、 10年分の収入は3,201,660円となります。 ※電気料金が値上げした場合、更に経済効果は高くなります。   11年目以降となる2023年度以降は買取価格が変わります。 現在、余剰売電の買取価格は2019年度までしか決まっていませんが、 毎年2~3円ペースで下がっており、 太陽光業界では1kWhあたり7~8円まで下がる可能性があると予測されています。 そこで、ここでは8円としてシミュレーションしました。 もちろん8円より下がる可能性もありますが、 電気料金も上がる可能性がありますので、相殺したものと考えてください。   ◆11年目以降の収入 年間売電収入    6,237kWh×8円=49,896円 年間“電気料金”  4,158kWh×35円=145,530円 年間“収入”    49,896円+145,530円=195,426円   11年目以降の年間“収入”額は195,426円となりました。 これを10年間続けると、1,954,260円となりますので、 9.9kWの太陽光発電システムを活用して 余剰売電で20年間に得られる実質的な収入は、5,155,920円。 約515万円ということになりました。  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-