Tesla(テスラ)の蓄電池、PowerWall2ってどうなんだろう?HPから見る4つの疑問
「Tesla(テスラ)のPwoerWall2って蓄電池があるけど、あれって実際にどうなの?」
蓄電池の営業をしていると最近必ず聞かれます。
興味はあるけど、正直なところ情報が少なすぎて判断が出来ない。
なので同じ蓄電池に関係する人にとりあえず意見を聞いて見たい、
そんな心情なのではないでしょうか。
確かにホームページを見ると、なんか凄い感を醸し出しているホームページではありますが
実質的な情報はほとんどなく、なかなかその実態がわかりません。
状況は海外でも似たようなもので、その実態についていのニュースがとりあげられています。
ここはそんなテスラのPowerWall2に興味があるけど、実際にどうなの?と思っている皆様に
最近蓄電池のことを研究しまくっているEneleaksがその疑問に迫りたいと思います。
疑問1)放電深度100%のなぞ
放電深度とは、放電容量に対する放電量のことです。
例えば今回のteslaのPowerWall2の放電容量は、カタログ値は13.5kwhです。
放電深度100%とは13.5kwhを使い切って、さらに13.5Kwhを充電してということを
繰り返し利用することが可能ですよ、ということです。
そんなの普通じゃないの?と思われるかもしれません。
一般的にリチウム電池や鉛蓄電池は、放電深度100%で繰り返し利用すると
電池の寿命が3倍短くなると言われています。
すべてのリチウム電池が下記にあてはまるわけではないのですが、
一例とするとあるリチウム電池は、
放電深度100%で利用すると、500回充電可能
放電深度50%で利用すると、1500回充電可能
というデータがあります。
半分の容量で充放電を繰り返せば、毎回使い切ってから充電するより
寿命が長くなるということです。
ラーメン屋が秘伝のスープを継ぎ足し継ぎ足しで作っていくのと似ているかもしれません。
そのほうが味が継承されていきます。
(全く違うとつっこみが入りそうですが、、、)
話を戻しまして
リチウム電池で放電深度100%での利用は可能なのでしょうか。
そして、もし可能だとして寿命はどれくらい持つの?という疑問が湧きます。
またもしそれが放電深度100%で、電池の寿命が保てるならば
そこに使われているテクノロジーはいったいどんなものなのか。
はたまた、そもそもカタログ値の13.5kwhは利用できる最大の出力であり
容量的には、20Kwhあたり搭載されており、
放電深度70%ぐらいで利用することを想定しているのか
(たとえば20kwh×70%=14kwh)
疑問は尽きませんね。
ただもし大き目に積んでいるのであれば、
そこは考え方の問題というか、表現の問題かなとも思います。
実際に100%使える容量明記しているので、消費者にとっては分かり易いとも言えますね。
使う目線に立つと電池の容量の表記の統一化が必要かもしれません。
※詳しくはこちらから
疑問2)保証10年の内容のなぞ
HPに記載されている10年の保証の内容はどんなものなのでしょうか。
疑問1からつづくのですが、リチウムイオン電池で放電深度100%で利用した時は
あきらかに寿命が短くなります。
どれくらいの使用を想定しているものなのでしょうか。
「powerwall2 warrantee」で検索してみると、
オーストラリアで販売されたPowerWall2の保証書が掲載されていました。
https://www.solarquotes.com.au/blog/powerwall-2-warranty/
一部抜粋します。
Application | Energy Retention | Opereting Limitation |
---|---|---|
solar self consumption / backup | 70% at 10 years following initial installation date | Unlimited cycles |
Any other application or combination pf applocations | 70% at 10 years following initial installation date | 37.80MWh of aggregate throughput |
使用目的によって、保証の内容が変わるようです。
単純に訳すと
太陽光の自家消費/バックアップとして利用する場合、総充電量の制限はなく、10年間で定格容量の70%を保証
それ以外の用途で利用する場合、総充電量37.80MWhまでの利用で、10年間で定格容量の70%を保証
(単純に放電深度100%で計算すると、37,800kwh/13.5kwh = 2,800サイクルとなります)
となっています。
細かい条件は、さらにありますが、ざっとこんな形になります。
気象条件などの違う日本ではどうなるのでしょうか。
https://eneleaks.com/?p=16812https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1489555415/gimon_vqfe3u/gimon_vqfe3u.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1489555415/gimon_vqfe3u/gimon_vqfe3u.jpg?_i=AA蓄電offgridhouse「Tesla(テスラ)のPwoerWall2って蓄電池があるけど、あれって実際にどうなの?」 蓄電池の営業をしていると最近必ず聞かれます。 興味はあるけど、正直なところ情報が少なすぎて判断が出来ない。 なので同じ蓄電池に関係する人にとりあえず意見を聞いて見たい、 そんな心情なのではないでしょうか。 確かにホームページを見ると、なんか凄い感を醸し出しているホームページではありますが 実質的な情報はほとんどなく、なかなかその実態がわかりません。 状況は海外でも似たようなもので、その実態についていのニュースがとりあげられています。 https://eneleaks.com/?p=15102 ここはそんなテスラのPowerWall2に興味があるけど、実際にどうなの?と思っている皆様に 最近蓄電池のことを研究しまくっているEneleaksがその疑問に迫りたいと思います。 疑問1)放電深度100%のなぞ 放電深度とは、放電容量に対する放電量のことです。 例えば今回のteslaのPowerWall2の放電容量は、カタログ値は13.5kwhです。 放電深度100%とは13.5kwhを使い切って、さらに13.5Kwhを充電してということを 繰り返し利用することが可能ですよ、ということです。 そんなの普通じゃないの?と思われるかもしれません。 一般的にリチウム電池や鉛蓄電池は、放電深度100%で繰り返し利用すると 電池の寿命が3倍短くなると言われています。 すべてのリチウム電池が下記にあてはまるわけではないのですが、 一例とするとあるリチウム電池は、 放電深度100%で利用すると、500回充電可能 放電深度50%で利用すると、1500回充電可能 というデータがあります。 半分の容量で充放電を繰り返せば、毎回使い切ってから充電するより 寿命が長くなるということです。 ラーメン屋が秘伝のスープを継ぎ足し継ぎ足しで作っていくのと似ているかもしれません。 そのほうが味が継承されていきます。 (全く違うとつっこみが入りそうですが、、、) 話を戻しまして リチウム電池で放電深度100%での利用は可能なのでしょうか。 そして、もし可能だとして寿命はどれくらい持つの?という疑問が湧きます。 またもしそれが放電深度100%で、電池の寿命が保てるならば そこに使われているテクノロジーはいったいどんなものなのか。 はたまた、そもそもカタログ値の13.5kwhは利用できる最大の出力であり 容量的には、20Kwhあたり搭載されており、 放電深度70%ぐらいで利用することを想定しているのか (たとえば20kwh×70%=14kwh) 疑問は尽きませんね。 ただもし大き目に積んでいるのであれば、 そこは考え方の問題というか、表現の問題かなとも思います。 実際に100%使える容量明記しているので、消費者にとっては分かり易いとも言えますね。 使う目線に立つと電池の容量の表記の統一化が必要かもしれません。 ※詳しくはこちらから https://eneleaks.com/?p=572 疑問2)保証10年の内容のなぞ HPに記載されている10年の保証の内容はどんなものなのでしょうか。 疑問1からつづくのですが、リチウムイオン電池で放電深度100%で利用した時は あきらかに寿命が短くなります。 どれくらいの使用を想定しているものなのでしょうか。 「powerwall2 warrantee」で検索してみると、 オーストラリアで販売されたPowerWall2の保証書が掲載されていました。 https://www.solarquotes.com.au/blog/powerwall-2-warranty/ 一部抜粋します。 Application Energy Retention Opereting Limitation solar self consumption / backup 70% at 10 years following initial installation date Unlimited cycles Any other application or combination pf applocations 70% at 10 years following initial installation date 37.80MWh of aggregate throughput 使用目的によって、保証の内容が変わるようです。 単純に訳すと 太陽光の自家消費/バックアップとして利用する場合、総充電量の制限はなく、10年間で定格容量の70%を保証 それ以外の用途で利用する場合、総充電量37.80MWhまでの利用で、10年間で定格容量の70%を保証 (単純に放電深度100%で計算すると、37,800kwh/13.5kwh = 2,800サイクルとなります) となっています。 細かい条件は、さらにありますが、ざっとこんな形になります。 気象条件などの違う日本ではどうなるのでしょうか。 altenergy suzuki@seven.ne.jpAdministratorEneLeaks(エネリークス)