地域貢献に活用している企業も

 日中晴れている時間帯であること、かつ限られた電力しか供給できないとは言え、それで助かる場合があるのも事実です。
冒頭でご紹介した「震災時の携帯電話の充電」もまさにその事例ですし、エネ庁のホームページにもとある企業の事例が紹介されていました。

 当社のお客さまの中にも、この企業のように停電時に地域の方々が使えるようにとアピールをされている方もいらっしゃいます。
自宅での使用であれば家電など用途の幅は広がりますが、屋外では携帯電話の充電くらいに限られてしまうかもしれません。
それでも安心できる要素がすぐそこにあること、その心遣いがSNSでの拡散につながったのだと思います。

備えあれば憂いなし

 当然のことながら、天候に左右される自立運転機能だけでは事業そのものを継続させることは困難です。
例えば、200kWの負荷A(電気を使うもの)を2台、5時間継続させたいとなれば必要な電力量は2,000kWhです。自立運転機能ではどうしようもない規模ですよね。
2,000kWhの蓄電池システムを導入しようと思ったら、3億円程度の設備投資が必要となってきます。
負荷Aが止まってしまうことによる事業損失が3億円以上であった場合に初めて検討の余地が出てくる金額感ではないでしょうか。

 BCP(事業継続計画)の補助的な使い方しか出来ないと言うことを踏まえ、あらかじめどの負荷をどれぐらいの時間使用したいのか、ということを特定しておく必要があります。
その上で、自立運転機能で事足りるのか、蓄電池システムや非常用発電機などを検討する必要があるのか、事が起こる前に準備をしておくことが大切ではないでしょうか。

記:田中 圭亮

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1653611468/im01_kqg7y9/im01_kqg7y9.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1653611468/im01_kqg7y9/im01_kqg7y9.png?_i=AAaltenergy今さら聞けないシリーズ法人発電蓄電連載地域貢献に活用している企業も  日中晴れている時間帯であること、かつ限られた電力しか供給できないとは言え、それで助かる場合があるのも事実です。冒頭でご紹介した「震災時の携帯電話の充電」もまさにその事例ですし、エネ庁のホームページにもとある企業の事例が紹介されていました。  当社のお客さまの中にも、この企業のように停電時に地域の方々が使えるようにとアピールをされている方もいらっしゃいます。自宅での使用であれば家電など用途の幅は広がりますが、屋外では携帯電話の充電くらいに限られてしまうかもしれません。それでも安心できる要素がすぐそこにあること、その心遣いがSNSでの拡散につながったのだと思います。 備えあれば憂いなし  当然のことながら、天候に左右される自立運転機能だけでは事業そのものを継続させることは困難です。例えば、200kWの負荷A(電気を使うもの)を2台、5時間継続させたいとなれば必要な電力量は2,000kWhです。自立運転機能ではどうしようもない規模ですよね。2,000kWhの蓄電池システムを導入しようと思ったら、3億円程度の設備投資が必要となってきます。負荷Aが止まってしまうことによる事業損失が3億円以上であった場合に初めて検討の余地が出てくる金額感ではないでしょうか。  BCP(事業継続計画)の補助的な使い方しか出来ないと言うことを踏まえ、あらかじめどの負荷をどれぐらいの時間使用したいのか、ということを特定しておく必要があります。その上で、自立運転機能で事足りるのか、蓄電池システムや非常用発電機などを検討する必要があるのか、事が起こる前に準備をしておくことが大切ではないでしょうか。 記:田中 圭亮-再生可能エネルギーの総合情報サイト-