メンテナンス業者の心理から知るべきこと

ここで「メンテナンスの業者の心理」に関して触れてみたいと思います。
「そんなこと考えたこともなかった。」という方もいらっしゃると思いますが、だからこそEneleaksです。業界の言いにくい話をお伝えするという意義のもと、お話させていただきます。
50kW以上の設備であれば「法定点検」が義務付けられています。メンテナンス契約に関して言えば、例えば点検1回あたりいくらという契約形態もあれば年間費用固定で数回(中には無制限でというのもあるかもしれません)までなら対応するという契約形態もありますが、中には「そんなに安い価格で請け負うの?」ということもあったりします。
そこはメンテナンス業者のスタンスによって様々だと思いますが、ここでどのような心理状態にあるのかということを考えてみます。

  • きちんと見るとなるとやるべきことは色々ある…。
  • 交換等が発生した場合、承認事項などもあるから複数回現地に訪問しなくてはならない…。
  • 訪問すればするほど赤字になるから、ある程度ざっくり見るしかなくなる…。

というようなことです。


結局、何回訪問しても貰えるお金が変わらないのであれば、出来るだけ「行かない」という選択肢を取りたくなるものです。


しかしながら、本当に重要なことは「赤字になるから行かない」という消極的な理由ではなく、きちんと監視・運用を行っている中で「必要以上に行く必要がない」ということを適切に判断できることであると考えます。

つまり、太陽光発電設備の稼働率をしっかりと確保しながら年間の発電量を最大化すること、その状態をキープすることが可能であればメンテナンスは最小限で良いはずです。

大切なのは設備稼働率の確保、そこに絞って業者を選定すべき

最後に、我々が考える業者選定の3つのポイントをお伝えいたします。


①監視の方法およびどのような判断基準をもっているか

エラー発生アラートが表示されているような場合を除き、単純にモニター越しで発電量を見ているだけでは、それが正常なのか、故障が起きているのか、経年劣化や汚れが発生しているのか、判断がつかない場合がほとんどです。つまり、「おかしい」と感じたとしても、具体的に現場でどのように対処すべきなのかまではわかりません。

アラート発生ひとつ取ってみても、発生の頻度やサイクル(例えば大雨が降った直後などに発生等)に基づき、「こういう場合は様子を見る」「この場合は現地のここを確認する」というように、数値的な分析や予兆に基づいて事前に対応方法を判断出来るかということが重要です。


②運用の体制はどうなっているか

いざ現場で確認をして機器の交換が必要だとなった場合、交換が完了するまでにどれぐらいの日数がかかるのか?ということが設備稼働率に影響してきます。昨今の品薄状態を考えると、最悪の場合納品まで数ヶ月かかるということも起こり得るのです。
そうなると、交換用の予備機器を確保しているのか?ということも重要なポイントですし、その機器の交換に社内的な承認が必要なのか否かということ、どこまでが現場判断で対応出来るのかというような基準があるか否かということも大切です。


③評価方法はどうなっているか

最後はメンテナンスに伺った後の話となりますが、結局きちんとメンテナンスができたのかということをお客さまへのご報告はもちろん、社内にてフィードバックをする体制があるのかということも大切だと考えます。

同時に、何が起こったのか、なぜそういう対応をしたのか、結果どうなったのか、次どうするのか、というような明確な基準に基づいての判断・行動であったのかということを評価する仕組みがあるかということです。


 このようなポイントをきちんと理解した上で判断をしていかないと、結局メンテナンス費用を負担したにも関わらず、想定された発電量が見込めず結果的に「割高」になってしまうこともあるかもしれません。そうならないためにも、訪問する以前にどれだけ準備が出来るか?ということこそ、業者選定の上では大切な要素ではないでしょうか。

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最後までご覧いただきありがとうございました。
今後ともEneLeaksをご愛顧下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1632878835/1976990_m_rjfzkl/1976990_m_rjfzkl.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1632878835/1976990_m_rjfzkl/1976990_m_rjfzkl.jpg?_i=AAaltenergy保守施工メンテナンス業者の心理から知るべきこと ここで「メンテナンスの業者の心理」に関して触れてみたいと思います。「そんなこと考えたこともなかった。」という方もいらっしゃると思いますが、だからこそEneleaksです。業界の言いにくい話をお伝えするという意義のもと、お話させていただきます。50kW以上の設備であれば「法定点検」が義務付けられています。メンテナンス契約に関して言えば、例えば点検1回あたりいくらという契約形態もあれば年間費用固定で数回(中には無制限でというのもあるかもしれません)までなら対応するという契約形態もありますが、中には「そんなに安い価格で請け負うの?」ということもあったりします。そこはメンテナンス業者のスタンスによって様々だと思いますが、ここでどのような心理状態にあるのかということを考えてみます。 きちんと見るとなるとやるべきことは色々ある…。 交換等が発生した場合、承認事項などもあるから複数回現地に訪問しなくてはならない…。 訪問すればするほど赤字になるから、ある程度ざっくり見るしかなくなる…。 というようなことです。 結局、何回訪問しても貰えるお金が変わらないのであれば、出来るだけ「行かない」という選択肢を取りたくなるものです。 しかしながら、本当に重要なことは「赤字になるから行かない」という消極的な理由ではなく、きちんと監視・運用を行っている中で「必要以上に行く必要がない」ということを適切に判断できることであると考えます。 つまり、太陽光発電設備の稼働率をしっかりと確保しながら年間の発電量を最大化すること、その状態をキープすることが可能であればメンテナンスは最小限で良いはずです。 大切なのは設備稼働率の確保、そこに絞って業者を選定すべき 最後に、我々が考える業者選定の3つのポイントをお伝えいたします。 ①監視の方法およびどのような判断基準をもっているか エラー発生アラートが表示されているような場合を除き、単純にモニター越しで発電量を見ているだけでは、それが正常なのか、故障が起きているのか、経年劣化や汚れが発生しているのか、判断がつかない場合がほとんどです。つまり、「おかしい」と感じたとしても、具体的に現場でどのように対処すべきなのかまではわかりません。 アラート発生ひとつ取ってみても、発生の頻度やサイクル(例えば大雨が降った直後などに発生等)に基づき、「こういう場合は様子を見る」「この場合は現地のここを確認する」というように、数値的な分析や予兆に基づいて事前に対応方法を判断出来るかということが重要です。 ②運用の体制はどうなっているか いざ現場で確認をして機器の交換が必要だとなった場合、交換が完了するまでにどれぐらいの日数がかかるのか?ということが設備稼働率に影響してきます。昨今の品薄状態を考えると、最悪の場合納品まで数ヶ月かかるということも起こり得るのです。そうなると、交換用の予備機器を確保しているのか?ということも重要なポイントですし、その機器の交換に社内的な承認が必要なのか否かということ、どこまでが現場判断で対応出来るのかというような基準があるか否かということも大切です。 ③評価方法はどうなっているか 最後はメンテナンスに伺った後の話となりますが、結局きちんとメンテナンスができたのかということをお客さまへのご報告はもちろん、社内にてフィードバックをする体制があるのかということも大切だと考えます。 同時に、何が起こったのか、なぜそういう対応をしたのか、結果どうなったのか、次どうするのか、というような明確な基準に基づいての判断・行動であったのかということを評価する仕組みがあるかということです。  このようなポイントをきちんと理解した上で判断をしていかないと、結局メンテナンス費用を負担したにも関わらず、想定された発電量が見込めず結果的に「割高」になってしまうこともあるかもしれません。そうならないためにも、訪問する以前にどれだけ準備が出来るか?ということこそ、業者選定の上では大切な要素ではないでしょうか。 ******************************************************* 最後までご覧いただきありがとうございました。今後ともEneLeaksをご愛顧下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。-再生可能エネルギーの総合情報サイト-