そして、翌日は快晴。

 

前日の曇りを大いに挽回してくれると期待している。

朝、カナダに行っている妻からスマホにメールが届いていた。

今日は「傾聴ボランティアの日だから忘れないように」と言う指示だった。

何かというと、私の母のために月に1回、傾聴ボランティアさんが来てくれる日である。

すっかり忘れていた。慌てて掃除をして待機をする。

二世帯住宅になっているため、今までは母の方の電気は全く気にしてこなかった。

しかし今は違う。

 

太陽光パネルを導入するにあたり、電力契約を1つにすることにした。

そうなってくると、自然と母の方の電気の使い方が気になってくる。

とにかく一日中テレビを見て過ごしているので、消費の大部分がテレビ視聴のための代金ということになる。

夏場はやはり冷房が必須なので、嫌がる母を尻目に、半ば強制的に冷房スイッチをONにする。

ところが、5分後に母の部屋にいくと、冷房のスイッチは切られており、付けたり消したりの繰り返しである。

 

母が好きなのは扇風機だ。

扇風機をまるで抱きかかえるように目の前に置き、涼んでいる。

こればかりはどうしようもなく、部屋全体を冷房で温度を下げてもらうよう、少しずつ慣れていってもらっている状態である。

夜の寝室もものすごく暑くて寝苦しいはずなので、冷房を入れるようにはしているが、実際使っているかどうかは分からない。

しかし、夏が終わる頃には、寝る時には冷房をつけているような節が徐々に見られるようになった。

 

新しい生活と言うのは、時間がかかるが徐々に慣れるものである。

母に対してはもう一つ。ガスはやはり何かあると危ないので、電気系統だけを使用してもらうことにした。

色々試した結果、最終的に必要なことは全て電子レンジでやってもらうことにした。

電子レンジは、何もオプションがついていないシンプルなものにわざわざ買い替えた。

冬場になれば牛乳を温めるぐらいはできるはずである。

なお、今まで十数年使っていた、ちょっと機能が複雑な電子レンジは、多摩市でフードバンクをやっている方に引き取っていただいた。

その施設で有効活用されると聞いて安心している。

 

(記:小野 令)

 

*******************************記者紹介************************************

元構造解析技術者。地震大国日本で、原発再稼働に対して異議を唱える。

25年前から埼玉県ときがわ町をフィールドとした月イチ林業隊にて間伐、下草刈り活動を継続中。定年後、多摩市グリーンボランティアに参加。DIY好き。現在はフレンドツリーサポーターズの副代表を務める。年間50日程、山仕事に従事している。

 

【オフグリッド生活の楽しみ-第4話】徐々に蓄電池を使いこなす

【オフグリッド生活の楽しみ-第6話】電力料金が80%下がった

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1508721846/bb634d7a3c814b9c20a48ac8a2e900d0_e25eqb/bb634d7a3c814b9c20a48ac8a2e900d0_e25eqb.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1508721846/bb634d7a3c814b9c20a48ac8a2e900d0_e25eqb/bb634d7a3c814b9c20a48ac8a2e900d0_e25eqb.jpg?_i=AAaltenergyオフグリット生活個人蓄電連載offgridhouse  そして、翌日は快晴。   前日の曇りを大いに挽回してくれると期待している。 朝、カナダに行っている妻からスマホにメールが届いていた。 今日は「傾聴ボランティアの日だから忘れないように」と言う指示だった。 何かというと、私の母のために月に1回、傾聴ボランティアさんが来てくれる日である。 すっかり忘れていた。慌てて掃除をして待機をする。 二世帯住宅になっているため、今までは母の方の電気は全く気にしてこなかった。 しかし今は違う。   太陽光パネルを導入するにあたり、電力契約を1つにすることにした。 そうなってくると、自然と母の方の電気の使い方が気になってくる。 とにかく一日中テレビを見て過ごしているので、消費の大部分がテレビ視聴のための代金ということになる。 夏場はやはり冷房が必須なので、嫌がる母を尻目に、半ば強制的に冷房スイッチをONにする。 ところが、5分後に母の部屋にいくと、冷房のスイッチは切られており、付けたり消したりの繰り返しである。   母が好きなのは扇風機だ。 扇風機をまるで抱きかかえるように目の前に置き、涼んでいる。 こればかりはどうしようもなく、部屋全体を冷房で温度を下げてもらうよう、少しずつ慣れていってもらっている状態である。 夜の寝室もものすごく暑くて寝苦しいはずなので、冷房を入れるようにはしているが、実際使っているかどうかは分からない。 しかし、夏が終わる頃には、寝る時には冷房をつけているような節が徐々に見られるようになった。   新しい生活と言うのは、時間がかかるが徐々に慣れるものである。 母に対してはもう一つ。ガスはやはり何かあると危ないので、電気系統だけを使用してもらうことにした。 色々試した結果、最終的に必要なことは全て電子レンジでやってもらうことにした。 電子レンジは、何もオプションがついていないシンプルなものにわざわざ買い替えた。 冬場になれば牛乳を温めるぐらいはできるはずである。 なお、今まで十数年使っていた、ちょっと機能が複雑な電子レンジは、多摩市でフードバンクをやっている方に引き取っていただいた。 その施設で有効活用されると聞いて安心している。   (記:小野 令)   *******************************記者紹介************************************ 元構造解析技術者。地震大国日本で、原発再稼働に対して異議を唱える。 25年前から埼玉県ときがわ町をフィールドとした月イチ林業隊にて間伐、下草刈り活動を継続中。定年後、多摩市グリーンボランティアに参加。DIY好き。現在はフレンドツリーサポーターズの副代表を務める。年間50日程、山仕事に従事している。  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-