◆盗難後、新規ケーブル取り付けまでの売電収益は丸損に!

 

ケーブル盗難が発覚して駆けつけてくれた警察官は、

なにげなく「最近増えているんだよねえ」と言ったんです。

お客様だけでなく、周辺には野立て設備が多いようで、

最近は特にケーブル盗難被害が急増しているとのことでした。

 

お客様の前なので我慢しましたが、

「警察は本気で対策するつもりがないんだ」と思い、頭にくるやらがっかりするやら…。

考えてみれば、夜間のパトロールにも限界はありますし、

盗難発生から時間が経過してしまえば犯人を捕まえるのは難しいでしょう。

太陽光発電設備を所有する側が積極的に対策しなければ

ケーブル盗難は増え続けるのではないかと思わざるを得ません。

 

不幸中の幸いだったのは、お客様が保険に加入していたことです。

犯人が捕まる可能性は低いですが、

盗難証明書を保険会社に提示する必要があるため、被害届を警察に出しました。

 

その後、保険は無事に下りたそうで、ケーブル自体は無償で取り付けることができました。

でも、売電収益の補償がない保険だったため、ケーブルが盗まれてから

新たに取り付けられるまでの収益は大きく損なわれてしまったのです…。

 

◆家から近いため油断があった!防犯対策が不十分だったことも被害に遭った遠因

 

改めて、今回被害に遭ったお客様の設備を検証すると、

対策が不十分だったため、泥棒が狙いやすい条件が3つも揃っていました。

 

1.フェンスが低く侵入しやすかった

 

金属製のフェンスが設置されていましたが、高さは120cm程度。

大人ならばラクラク乗り越えられますので、防犯の役割を果たしていたとは言えません。

 

2.防犯カメラ、防犯センサーなどを設置していなかった

 

お客様の家が歩いて数百メートルほどの位置にあるため、油断があったようです。

防犯カメラについては、前ページで触れた先日の記事(【野立ての防犯】ケーブル盗難多発中!夜間も有効な防止策は?https://eneleaks.com/?p=23162)でも紹介しましたが、

迅速な発見・対応ができ、犯人特定につながる可能性もあります。

 

3.発電モニターがなく、発電量をリアルタイムでチェックできなかった

 

いくら家が近くても、毎日設備をチェックするのは確かに手間がかかります。

しかもこのお客様は、発電量のチェックを電力会社から届く通知に頼っていました。

通知が届くのは、月に1回。これでは、急に発電量が変化したとしても、

気付くのが最長で1カ月後になってしまいます。

つまり、1カ月間売電収入が途切れ、投資プランに大きな影響が生じる恐れもあったんです。

 

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