【太陽光発電】雨漏り対策、どれを選ぶ?究極の三択
太陽光パネルを設置する際、屋根に穴を開けるということを知らない方が多いのには驚きます。
架台や金具のチョイスにもよりますが4~5kWのシステムをスレート屋根に設置しようとすると何百個という穴を屋根にあけることになります。
それも屋根材や防水シートを通り越して屋根裏側までガッツリと貫通させるのですから、施主様からしてみれば、かなりの覚悟がないと決断できないはずです。
念願の太陽光発電をはじめるか!大事な家の屋根に何百個も穴を開けるか!
これこそ究極の選択です。
もちろん販売店や施工店から施主様へ穴をあけることの事前説明は必須なのですが、
説明しないケースも結構あるそうで、。これではトラブル必至です。
ちゃんと説明されても、やはり悩む方は多いようで
そんな方々が最終的に何をきっかけに太陽光パネル設置の決断を下すのかというと以下の3つのパターンに分かれます。
①「雨漏りなんてしませんよ」という営業マンの説明を信じる。
②いざという時は「雨漏り保障」がありますという販売店と契約する。
③屋根に穴を開けなくても太陽光パネルを設置できる工法を選ぶ。
「雨漏りなんてしませんよ」
この文句、価格の安さで勝負している販売店などが良く使う傾向にあるようです。
残念なことに太陽光パネルを設置したことにより雨漏りをおこすケースは年々増えており、色々なところで相談例などを見かけるようになってきました。
※以下参考まで
■経産省資源エネルギー庁
■一般社団法人 日本不動産取引適正評価機構(JRO)
■朝日新聞 記事
■一般社団法人 日本住宅工事管理協会
「メーカーの指定の部材を使って、メーカーの指定通りの工事をしていれば雨漏りなんてありえません」
「このネジなんて何重にも防水加工してあるので絶対大丈夫です」
「雨漏りなんて実際聞いたことないので、確率的にはかなり低いですよ」
最近同じようなトークをよく聞くのでマニュアルでもあるのでしょうか?
イケメンの営業マンの説明を信じても後々泣くのはあなたです。
営業マンは何の保障もしてくれません。
雨漏りに対して保険や保障もないのですから、価格は下げられます。
業界最安値に潜む危険にはくれぐれもご注意を。
「雨漏り保障」
販売店が言う「雨漏り保証」には2通りあります。
一つは販売店や施工店が独自で加入している工事賠償責任保険を「雨漏り保証」と謳うケース。
保険に加入している会社が存続し、保険料を支払い続けている事が保険の支払われる最低条件になります。
■帝国データバンク(第2回 太陽光関連業者の倒産動向調査)
上記リンクのデータを見てもわかる通り、太陽光関連会社の倒産は急増しており 2016年は前年比9割増の67件と3年連続の増加です。
価格競争をしている会社は、どんどんなくなっています。
どうでしょう、この保障、仮に20年付いてもあまり意味がない可能性もあります。
そのあたりのリスクも含めて考える必要があると思います。
もう一つはメーカーが雨漏りを含む施工を保障しているケースです。
私が知っている限りでは長州産業とシャープです。海外メーカーでも何社かあります。
今回は長州産業の施工保証(雨漏り保証含む)を掘り下げてみようと思います。
●長州産業 施工10年保障(雨漏り保証含む) 標準で装備
・低圧案件が対象
・標準架台以外は対象外
・陸屋根は対象外
・金属折板屋根用架台を用いた設置は対象外
・屋根材、家屋の構造によっても対象外のケースあり(土葺、茅葺等)
その他細かい規定はこちら
長州産業、本社の方にも聞いてみました。
長州産業のホームページには、
「本保証制度の適用には、当社が認定した施工認定店による施工が必須で保証書発行までの所定の手続きを行っていただく必要があります。」
とありますが、施工認定店の管理は、かなり厳しくおこなっているそうです。保証申請時に少しでも怪しいところがあれば確認させ修正させるとの事でした。
これにより太陽電池モジュール設置部からの雨漏りも保証対応となり、今問題になっている、コーキング材の劣化による雨漏りも補償します。との事でした。
仮に契約した販売店や施工店がなくなってしまった場合は他の施工認定店に依頼し長州産業が責任を持ち修理しますとの事でした。
頼もしいです。
ひとつ気になった点もありました。
この施工保障、10年以上の実績だそうですが、今まで実際に雨漏りで修理したケースは、ほぼないそうです。
「太陽光で雨漏りが発生してくるのはコーキング材の劣化が進む10年目以降だよ」
と教えてくれた屋根業者さんの言葉が少し気になりました。
「穴を開けない工法」
もし私がこれから自宅に太陽光発電を設置するのであればこの工法を選びます。
この業界に入って知り合った、大工さんや設計士さんは口を揃えて同じことを言います。
「屋根に穴をあけてはいけない」と。
屋根は色々な要素が絡み合って家を守っています。
家を建てる中でも一番複雑で工事に経験が必要と言われている箇所です。
その屋根に穴を開けるということはどういうことか、
実は、穴を開ける人が一番分かっていないのです。
(記:高橋 努)
https://eneleaks.com/%e3%80%90%e5%a4%aa%e9%99%bd%e5%85%89%e7%99%ba%e9%9b%bb%e3%80%91%e9%9b%a8%e6%bc%8f%e3%82%8a%e5%af%be%e7%ad%96%e3%80%81%e3%81%a9%e3%82%8c%e3%82%92%e9%81%b8%e3%81%b6%ef%bc%9f%e7%a9%b6%e6%a5%b5%e3%81%ae/https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1497853250/cf0f6baf9078cbc1df5143bba508552d_s_pe33p0_moamdy/cf0f6baf9078cbc1df5143bba508552d_s_pe33p0_moamdy.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1497853250/cf0f6baf9078cbc1df5143bba508552d_s_pe33p0_moamdy/cf0f6baf9078cbc1df5143bba508552d_s_pe33p0_moamdy.jpg?_i=AA保守simplelay太陽光パネルを設置する際、屋根に穴を開けるということを知らない方が多いのには驚きます。 架台や金具のチョイスにもよりますが4~5kWのシステムをスレート屋根に設置しようとすると何百個という穴を屋根にあけることになります。 それも屋根材や防水シートを通り越して屋根裏側までガッツリと貫通させるのですから、施主様からしてみれば、かなりの覚悟がないと決断できないはずです。 念願の太陽光発電をはじめるか!大事な家の屋根に何百個も穴を開けるか! これこそ究極の選択です。 もちろん販売店や施工店から施主様へ穴をあけることの事前説明は必須なのですが、 説明しないケースも結構あるそうで、。これではトラブル必至です。 ちゃんと説明されても、やはり悩む方は多いようで そんな方々が最終的に何をきっかけに太陽光パネル設置の決断を下すのかというと以下の3つのパターンに分かれます。 ①「雨漏りなんてしませんよ」という営業マンの説明を信じる。 ②いざという時は「雨漏り保障」がありますという販売店と契約する。 ③屋根に穴を開けなくても太陽光パネルを設置できる工法を選ぶ。 「雨漏りなんてしませんよ」 この文句、価格の安さで勝負している販売店などが良く使う傾向にあるようです。 残念なことに太陽光パネルを設置したことにより雨漏りをおこすケースは年々増えており、色々なところで相談例などを見かけるようになってきました。 ※以下参考まで ■経産省資源エネルギー庁 ■一般社団法人 日本不動産取引適正評価機構(JRO) ■朝日新聞 記事 ■一般社団法人 日本住宅工事管理協会 「メーカーの指定の部材を使って、メーカーの指定通りの工事をしていれば雨漏りなんてありえません」 「このネジなんて何重にも防水加工してあるので絶対大丈夫です」 「雨漏りなんて実際聞いたことないので、確率的にはかなり低いですよ」 最近同じようなトークをよく聞くのでマニュアルでもあるのでしょうか? イケメンの営業マンの説明を信じても後々泣くのはあなたです。 営業マンは何の保障もしてくれません。 雨漏りに対して保険や保障もないのですから、価格は下げられます。 業界最安値に潜む危険にはくれぐれもご注意を。 「雨漏り保障」 販売店が言う「雨漏り保証」には2通りあります。 一つは販売店や施工店が独自で加入している工事賠償責任保険を「雨漏り保証」と謳うケース。 保険に加入している会社が存続し、保険料を支払い続けている事が保険の支払われる最低条件になります。 ■帝国データバンク(第2回 太陽光関連業者の倒産動向調査) 上記リンクのデータを見てもわかる通り、太陽光関連会社の倒産は急増しており 2016年は前年比9割増の67件と3年連続の増加です。 価格競争をしている会社は、どんどんなくなっています。 どうでしょう、この保障、仮に20年付いてもあまり意味がない可能性もあります。 そのあたりのリスクも含めて考える必要があると思います。 もう一つはメーカーが雨漏りを含む施工を保障しているケースです。 私が知っている限りでは長州産業とシャープです。海外メーカーでも何社かあります。 今回は長州産業の施工保証(雨漏り保証含む)を掘り下げてみようと思います。 ●長州産業 施工10年保障(雨漏り保証含む) 標準で装備 ・低圧案件が対象 ・標準架台以外は対象外 ・陸屋根は対象外 ・金属折板屋根用架台を用いた設置は対象外 ・屋根材、家屋の構造によっても対象外のケースあり(土葺、茅葺等) その他細かい規定はこちら 長州産業、本社の方にも聞いてみました。 長州産業のホームページには、 「本保証制度の適用には、当社が認定した施工認定店による施工が必須で保証書発行までの所定の手続きを行っていただく必要があります。」 とありますが、施工認定店の管理は、かなり厳しくおこなっているそうです。保証申請時に少しでも怪しいところがあれば確認させ修正させるとの事でした。 これにより太陽電池モジュール設置部からの雨漏りも保証対応となり、今問題になっている、コーキング材の劣化による雨漏りも補償します。との事でした。 仮に契約した販売店や施工店がなくなってしまった場合は他の施工認定店に依頼し長州産業が責任を持ち修理しますとの事でした。 頼もしいです。 ひとつ気になった点もありました。 この施工保障、10年以上の実績だそうですが、今まで実際に雨漏りで修理したケースは、ほぼないそうです。 「太陽光で雨漏りが発生してくるのはコーキング材の劣化が進む10年目以降だよ」 と教えてくれた屋根業者さんの言葉が少し気になりました。 「穴を開けない工法」 もし私がこれから自宅に太陽光発電を設置するのであればこの工法を選びます。 この業界に入って知り合った、大工さんや設計士さんは口を揃えて同じことを言います。 「屋根に穴をあけてはいけない」と。 屋根は色々な要素が絡み合って家を守っています。 家を建てる中でも一番複雑で工事に経験が必要と言われている箇所です。 その屋根に穴を開けるということはどういうことか、 実は、穴を開ける人が一番分かっていないのです。 (記:高橋 努)altenergy suzuki@seven.ne.jpAdministratorEneLeaks(エネリークス)