去る2016年9月14日、弊社が取り扱いを開始したAspenと呼ばれるバッテリーのメーカーであるAquion Energy社のCEOとアジア統括部長との面談がありました。
この日はある日本を代表する大企業との面談もあったのですが、そのプレゼンテーションの開口一番に耳にしたのが次の言葉でした。

“Our batteries are energy batteries. They are more appropriate for deep cycle charging and discharging slowly over time, normally 4 + hours.”
(こんな感じのことだったと思います)

彼らが「エナジーバッテリー」と呼ぶAspenバッテリーは、低い電流において長時間かけてゆっくりと充放電をすることに最も適したバッテリーです。
20時間充電/20時間放電において、バッテリー本来のストレージ機能を最大化できるわけです。

・20時間充電/20時間放電è2.6kWh
・10時間充電/20時間放電è2.2kWh

と言った具合です。
充電時間

ご承知の通りバッテリーの機能は「充電した電気を放電することが出来る」ことですから、その意味においては、バッテリーは従来すべて「エナジーバッテリー」となるわけです。

しかし、短周期における出力が不安定な太陽光発電においてはその変動をある程度緩和させる対策が求められることがあります。
例えば北海道電力が打ち出した「太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」においては、
出力の変動を1%/分に抑えることが求められています。要は、「太陽光発電において短周期で変動した出力を、
蓄電池にためておいた電力で調整してね」ということですが、
短周期での対応が可能なバッテリーのことを「エナジーバッテリー」に対して「パワーバッテリー」と呼んでいるわけです。
勝手に呼んでいるのでGoogleなどで検索しても出てきませんよ。
例えば急速充放電可能なリチウムイオンバッテリーが「パワーバッテリー」に該当します。

ちなみにご参考までに、上記に似た考え方として「パワー密度」と「エネルギー密度」という概念があります(こちらはGoogleでもヒットします)。
「パワー密度」(W/kg)とは単位質量(kg)あたりどれだけのパワー=仕事率(W)を引き出せるかという指標に対して、
「エネルギー密度」(Wh/kg)は、単位質量(kg)あたりどれだけエネルギー(Wh)を蓄えられるかという指標です。

そして、このパワー密度とエネルギー密度の関係をプロットしたのが「ラゴーンプロット」と呼ばれる図になります。
battery

リチウムイオンバッテリーはエネルギー密度もありながら、パワー密度も高いバッテリーということで、「パワーバッテリー」と呼ばれているということですね。
端的にまとめると「パワーバッテリー」はスピード重視、「エナジーバッテリー」は容量重視(と言うかパワーバッテリー以外)、となります。

 

最後に、冒頭のAquion Energy社とのランチの様子をお届けします。
CEOのScottはアメリカ人で、すき焼きは初めてらしく、生卵に少し抵抗があったようですがすき焼きを気に入ってくれました。
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Scottのともに来日してくれたJasperはシンガポール人で、たまごかけご飯が大好物だそうです。
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と言うか「この体型を見れば分かるだろうが、日本食は何でも美味しいね!」と言っていました。
Jasperの体型は皆様の想像にお任せします。

 

(記:田中圭亮)

http://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/h_682,w_1024/v1478847345/pixta_13146180_M_nidmit.jpghttp://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/c_crop,h_853,w_853,x_213,y_0/h_150,w_150/v1478847345/pixta_13146180_M_nidmit.jpgaltenergy貯める去る2016年9月14日、弊社が取り扱いを開始したAspenと呼ばれるバッテリーのメーカーであるAquion Energy社のCEOとアジア統括部長との面談がありました。 この日はある日本を代表する大企業との面談もあったのですが、そのプレゼンテーションの開口一番に耳にしたのが次の言葉でした。 “Our batteries are energy batteries. They are more appropriate for deep cycle charging and discharging slowly over time, normally 4 + hours.” (こんな感じのことだったと思います) 彼らが「エナジーバッテリー」と呼ぶAspenバッテリーは、低い電流において長時間かけてゆっくりと充放電をすることに最も適したバッテリーです。 20時間充電/20時間放電において、バッテリー本来のストレージ機能を最大化できるわけです。 ・20時間充電/20時間放電è2.6kWh ・10時間充電/20時間放電è2.2kWh と言った具合です。 ご承知の通りバッテリーの機能は「充電した電気を放電することが出来る」ことですから、その意味においては、バッテリーは従来すべて「エナジーバッテリー」となるわけです。 しかし、短周期における出力が不安定な太陽光発電においてはその変動をある程度緩和させる対策が求められることがあります。 例えば北海道電力が打ち出した「太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」においては、 出力の変動を1%/分に抑えることが求められています。要は、「太陽光発電において短周期で変動した出力を、 蓄電池にためておいた電力で調整してね」ということですが、 短周期での対応が可能なバッテリーのことを「エナジーバッテリー」に対して「パワーバッテリー」と呼んでいるわけです。 勝手に呼んでいるのでGoogleなどで検索しても出てきませんよ。 例えば急速充放電可能なリチウムイオンバッテリーが「パワーバッテリー」に該当します。 ちなみにご参考までに、上記に似た考え方として「パワー密度」と「エネルギー密度」という概念があります(こちらはGoogleでもヒットします)。 「パワー密度」(W/kg)とは単位質量(kg)あたりどれだけのパワー=仕事率(W)を引き出せるかという指標に対して、 「エネルギー密度」(Wh/kg)は、単位質量(kg)あたりどれだけエネルギー(Wh)を蓄えられるかという指標です。 そして、このパワー密度とエネルギー密度の関係をプロットしたのが「ラゴーンプロット」と呼ばれる図になります。 リチウムイオンバッテリーはエネルギー密度もありながら、パワー密度も高いバッテリーということで、「パワーバッテリー」と呼ばれているということですね。 端的にまとめると「パワーバッテリー」はスピード重視、「エナジーバッテリー」は容量重視(と言うかパワーバッテリー以外)、となります。   最後に、冒頭のAquion Energy社とのランチの様子をお届けします。 CEOのScottはアメリカ人で、すき焼きは初めてらしく、生卵に少し抵抗があったようですがすき焼きを気に入ってくれました。 Scottのともに来日してくれたJasperはシンガポール人で、たまごかけご飯が大好物だそうです。 と言うか「この体型を見れば分かるだろうが、日本食は何でも美味しいね!」と言っていました。 Jasperの体型は皆様の想像にお任せします。   (記:田中圭亮)-再生可能エネルギーの総合情報サイト-