毎年5月に入ると発電量の上昇に合わせるようにパワコンの故障が増えてきます。
よほどの大企業でもない限り、販売した営業マンが初期の対応窓口になるケースが多いと思います。
業界ネタになりますが、この時期の営業マンは営業活動と並行して、機器の不具合対応の連絡に追われる事が多くなるのではないでしょうか。
「販売店の○○さんから電話です」アシスタントから電話の取次があると内心ビクビクしています。

 

「パワコン止まってるんだけど!」

「発電量が半分に落ちてるよ!」

かく言う私も、この手の対応で1日潰れてしまう事もあります。

 

 

 

3キロや5キロ程の住宅用システムなら、4~5日パワコンがストップしても、機器さえ直ればお客様は笑って許してくれます。(多分…)

しかしこれが、50キロ程度のシステムになると、お客様の怒りと興奮が電話ごしにも伝わってくるようになり、
さらに高圧全停止などになると営業マンは生きた心地がしなくなり、電話の着信音に怯えるようになります(笑)

そしてしばらく所在が分からなくなります…

 

冗談はさておき、要はシステム容量が増えるほど、そのリスクが大きくなるという事です。
機器自体の故障は各メーカーが10年や15年の保証をしているので心配はありません。
よほどの事がないかぎり、新品に変わるか、修理されて帰ってくるでしょう。

 

しかしその後に発生する問題が「売電損失の補償」です。

Hand giving Thai banknotes. Studio shot isolated on white backgr
施主様がガンガン攻めてきます。
私も最初は施主の言う「機器の不具合で売電できなかったのだからメーカーは補償しろ」
というのは至極まっとうな主張だと思っていました。

しかし、このような事は常に「法的」に勝てるか?なのです。
メーカーは売電損失補償に対しては、機器保証書で先手を打っています。
売電機会の損失分までは保証の対象にならないと保証書にしっかりと書いてあります。
多分、保証書にコレを記載していないメーカーはないでしょう。
納得いかなければ訴訟を起こすまでですが、まず勝てないと聞いています。

私もメーカーと電話でやりあった事は何度かありますが、向こうもカスタマー部門のプロフェッショナル。
興奮し声の大きくなった猛者達と1日中闘っているのですから、私など、勝てるはずはありません。
勝敗にすると1勝○○負。負けた数は覚えていませんが全敗と言っていいでしょう。
あえての1勝は向こう側から負けてくれたという特殊な事例です。(字数の関係で詳しく書けず申し訳ありません。)

 

さて、弊社の案件の中で故障が多いメーカーは圧倒的にT社です。……T社は産業用案件(低圧)でのシェアが多く、出荷台数も多いメーカーです。
出荷台数が多いと普通は、初期不良が減る傾向にあるのですが、T社に限ってはそうならなかったようです。
今年の春から夏にかけてのパワコン故障もT社製がほとんどでした。

 

それでは、どのような対策を講じれは良いのでしょうか……
一番重要なのは壊れないパワコンを選ぶ事だと私は考えます。
住宅用、産業用問わず、システムを設計する際のパワコン選定は販売店やメーカーマターの場合が多いと思います。
それでは、販売店がパワコンを選定する場合どのような基準で決めるのでしょう?

 

何社かにヒアリングしてみました。

・安くて見積もり金額を抑えられる機種

・安くて粗利が取れる機種

・ストリングス(回路構成)が組みやすい機種

・在庫が多く処分したい機種

・慣れていて工事がしやすい機種

・会社でマスタ-登録してある機種 etc

 

私が聞いた限り「壊れない」や「耐久性」という言葉は出てきませんでした。
みなさん会社の事情(大人の事情)でパワコンを選定しているんですね。

もう一つ壊れにくいパワコンは?と質問してみると皆さん独自の熱い考え、お薦めパワコンを語ってくれました。
壊れにくいパワコンは高額なケースも多く、自分のお薦めと、実際提案する商品は違ってくるとの事でした。

しかし施主からしてみればいくら安くても壊れやすいパワコンを選んでもらっては後々修理代が多くかかりコストパフォーマンスは悪くなります。

 

太陽光発電、パネルメーカーを指定する施主さんは多いのですが、パワコンメーカーや機種まで指定してくる方はなかなか居ないと聞きます。
後の「売電損失」という最悪のリスクを回避する為に、せめて販売店の営業マンに「壊れにくいパワコン」と、リクエストしてみる事もアリだと私は思います。

 

 

(記:高橋努)

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