≪ALCにおける主な固定パターン≫

ALC住宅においては、パラペットが立ち上がっているタイプのものと、立ち上がっていないフラットタイプのものが存在します。
パラペット立上げ型については、主に壁面を貫通固定します。
その理由はアンカーボルトの埋め込みしろが90mm必要である事に対し、
パラペットの壁面の厚みが主に75~100mmが一般的である為です。

一方、フラットタイプにおいては、アンカーボルトの径に従った埋め込み寸法(Ex.φ8mmの場合は90mm埋込み)にて、アンカー固定を行います。
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主に太陽光発電は風圧力による吹上げ荷重を警戒します。その場合、上図で言いますとせん断方向の力が最も強く、
ALCパネルへの負担が大きいと考えられる部分です。一般的にアンカーボルトは対象の部位に穴を空けて、
そこにステンレスボルトと接着剤を充填して固定します。

 

右図の赤いラインのように、プレートをあてる事で
せん断方向の力を強化しようと考えました。
例えば雪の上にスキーやボードを履いて歩くと
深く入り込まない様子をイメージして下さい。
同様のイメージでALCパネルにおいて、
引張り試験にてその強度の違いを数値で調査しました。

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≪試験結果≫

まずはプレート無し仕様で実施しました。その際の現象をグラフに表していますが、大きな降伏点を平均すると1500Nをマークしました。

【図5. プレート無し仕様の引張試験/データグラフ】

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次にプレート有り仕様で実施しました。プレートのサイズは50×50mmの小さいプレートを。結果、大きな降伏点は見られず、サンプルによっては4000Nを上回る結果が確認出来ました。平均値としては、3000N以上の数字となっています。

【図6. プレート有り仕様の引張試験/データグラフ】

≪所見と発展余地≫

ALCは何のケアもしない状態で固定しようとすると、短期荷重等の衝撃によって脆性破壊に基づくクラックが生じる可能性があります。
しかし、クッション性能や荷重分散性能を考慮した固定方法を採用すれば、十分に固定できる余地が見込めます。
こういった商品はまだ市場に多く存在するわけではありませんが、そのリスクを数値的根拠に基づいてカバーした商品をご提供する事で、
ALC住宅への太陽光発電搭載は加速するものと考えられます。

 

(記:杉村健吾)

 

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