「業界最長15年保証」「業界最高12kWh」「10,000サイクルの充放電でも容量90%維持」

家庭用蓄電池のことを調べてみると、このような表記を目にします。購入を検討する側からしてみれば、
「一体どの蓄電池が一番優れているの?」「どの蓄電池を選べばいいの?」という疑問が生じるのは至極当然ですよね。
だからこそ、蓄電池について比較しているサイトが数多く存在するわけですが、その比較基準を見てみるとカタログやホームページに記載されているデータを
そのまま掲載しており、単純に比較しているわけです。
しかし、当然のことながらメーカーによって性能を検証している設定条件や、表記の仕方はバラバラです。
単純な比較データを鵜呑みにしてしまっては、本質を見落としてしまう危険性があります。

そこで、国内蓄電池主要3メーカーの蓄電池について、性能と価格を踏まえた新たな指標『ELI:エネリークスインデックス』を作り、
単純に比較できるようにする、というのが今回の記事の趣旨です。

 

かのフランスの皇帝ナポレオンの言葉にこのようなものがあります。

Circumstances – what are circumstances? I make circumstances.
「状況? 何が状況だ。私が状況を作るのだ。」

「蓄電池の性能比較?何が性能比較だ!私が性能比較を作るのだ!」

 

では早速、業界出荷量No.1を謳っている京セラの蓄電池についてカタログデータを見てみましょう。
「サイクル寿命が1.5倍にUP!(当社比)6,000サイクル」
「業界最大容量14.4kWh(メインユニット・サブユニット併用時)」
「業界初10年保証」

なるほど。おや?カタログの下の方に、ものすごく小さい字でこのような表記があります。
「実際に使用できる容量は、放電深度80%と電力変換効率94%をかけた値となります」

つまり、7.2kWhの最大容量がありながら、放電つまり実際に使える電力は7.2kWh×80%×94%=約5.4kWhであるということですね。
蓄電池の実効容量としては7.2kWh×80%=5.76kWhということになります。7kWh台から5kWh台になると聞いた瞬間、急に損した気分になります。

蓄電池3

ここで「放電深度」と「電力変換効率」いう言葉が出てきました。「電力変換効率」は、太陽光発電システムで作った直流の電気を家庭で使用する交流に変換する際、
どれぐらい変換できるか、という指標です。
では「放電深度」とは何でしょうか?蓄電池の容量に対する放電量を表す単位で、DoD(Depth of Discharge)とも呼ばれています。
つまり完全に使いきった状態が放電深度100%ということになります。
京セラ7.2kWhの蓄電池の場合、その放電深度が80%ということは、100%使い切れないということになります。なぜでしょうか?

これは電池のサイクル数、いわゆる「寿命」を決定するのが、どれぐらいの放電深度で充放電を繰り返したか?ということに依存すること、
放電深度が100%に近いほど電池の劣化が激しくなることが理由と言われています。

蓄電池4

 

例えば上の表からは、放電深度100%で使用した場合1,000サイクルである寿命が、半分の50%で使用した場合は約4,200サイクルまで伸びるということが分かります。
身近な例で考えると、最近ではリチウムイオン電池が主流のスマートフォンの充放電があります。
端的に言うと、電池残量が0になったので100%フル充電をさせ、また使い切る、というような使い方を毎日しているとあっという間に寿命がくるということです。
放電深度が例えば20%で充放電を繰り返した方がサイクル数は伸びるということですね。
ちなみに、充電しながら負荷がかかるような使い方(動画を見たりゲームをしたり)は劣化を早めますので注意しましょう。
また、ありがちですが、夜の就寝時に充電することも場合によっては避けた方が言い場合もあります。
どういうことかといいますと、例えば夜0時に充電しながら床に就くとします。1時間程度で満充電となった場合、電池は小刻みに充放電を繰り返して満充電を維持します。
つまり1サイクルの充放電ではなく、知らないうちに何回も充放電を繰り返してしまう結果となり、サイクル数が変わってくるということです。
100%まで充電できたら、すぐに充電ケーブルを外すのが良いみたいですね。

さて、京セラ蓄電池に話を戻しますと、放電深度80%で6,000サイクルの保証ということですので、
仮に365日毎日80%の放電深度で使用したとすると6,000回÷365日=16.4年使用出来る計算となります。
コレに対して京セラでは10年間の保証ですので、だいぶ安全を見ていることが分かりますね。実際どうなのかメーカーに電話してみました。

担当の方の話だと、想定は1日1サイクルということですが、やはり安全を見て10年間の保証としているようです。今のところ15年に延長することはしないという回答でした。
また、あくまで100%放電は電池の劣化を早めるため、放電深度は80%に制御し、実効容量5.76kWhを1日1サイクルで使用した場合に6,000サイクルということです。

 

では他のメーカーも見てみましょう。

http://res.cloudinary.com/hcjrza45j/image/upload/v1478840887/332942_ntrvmn_do2amn.jpghttp://res.cloudinary.com/hcjrza45j/image/upload/c_crop,h_800,w_800,x_0,y_0/h_150,w_150/v1478840887/332942_ntrvmn_do2amn.jpgaltenergy貯める「業界最長15年保証」「業界最高12kWh」「10,000サイクルの充放電でも容量90%維持」 家庭用蓄電池のことを調べてみると、このような表記を目にします。購入を検討する側からしてみれば、 「一体どの蓄電池が一番優れているの?」「どの蓄電池を選べばいいの?」という疑問が生じるのは至極当然ですよね。 だからこそ、蓄電池について比較しているサイトが数多く存在するわけですが、その比較基準を見てみるとカタログやホームページに記載されているデータを そのまま掲載しており、単純に比較しているわけです。 しかし、当然のことながらメーカーによって性能を検証している設定条件や、表記の仕方はバラバラです。 単純な比較データを鵜呑みにしてしまっては、本質を見落としてしまう危険性があります。 そこで、国内蓄電池主要3メーカーの蓄電池について、性能と価格を踏まえた新たな指標『ELI:エネリークスインデックス』を作り、 単純に比較できるようにする、というのが今回の記事の趣旨です。   かのフランスの皇帝ナポレオンの言葉にこのようなものがあります。 Circumstances – what are circumstances? I make circumstances. 「状況? 何が状況だ。私が状況を作るのだ。」 「蓄電池の性能比較?何が性能比較だ!私が性能比較を作るのだ!」   では早速、業界出荷量No.1を謳っている京セラの蓄電池についてカタログデータを見てみましょう。 「サイクル寿命が1.5倍にUP!(当社比)6,000サイクル」 「業界最大容量14.4kWh(メインユニット・サブユニット併用時)」 「業界初10年保証」 なるほど。おや?カタログの下の方に、ものすごく小さい字でこのような表記があります。 「実際に使用できる容量は、放電深度80%と電力変換効率94%をかけた値となります」 つまり、7.2kWhの最大容量がありながら、放電つまり実際に使える電力は7.2kWh×80%×94%=約5.4kWhであるということですね。 蓄電池の実効容量としては7.2kWh×80%=5.76kWhということになります。7kWh台から5kWh台になると聞いた瞬間、急に損した気分になります。 ここで「放電深度」と「電力変換効率」いう言葉が出てきました。「電力変換効率」は、太陽光発電システムで作った直流の電気を家庭で使用する交流に変換する際、 どれぐらい変換できるか、という指標です。 では「放電深度」とは何でしょうか?蓄電池の容量に対する放電量を表す単位で、DoD(Depth of Discharge)とも呼ばれています。 つまり完全に使いきった状態が放電深度100%ということになります。 京セラ7.2kWhの蓄電池の場合、その放電深度が80%ということは、100%使い切れないということになります。なぜでしょうか? これは電池のサイクル数、いわゆる「寿命」を決定するのが、どれぐらいの放電深度で充放電を繰り返したか?ということに依存すること、 放電深度が100%に近いほど電池の劣化が激しくなることが理由と言われています。   例えば上の表からは、放電深度100%で使用した場合1,000サイクルである寿命が、半分の50%で使用した場合は約4,200サイクルまで伸びるということが分かります。 身近な例で考えると、最近ではリチウムイオン電池が主流のスマートフォンの充放電があります。 端的に言うと、電池残量が0になったので100%フル充電をさせ、また使い切る、というような使い方を毎日しているとあっという間に寿命がくるということです。 放電深度が例えば20%で充放電を繰り返した方がサイクル数は伸びるということですね。 ちなみに、充電しながら負荷がかかるような使い方(動画を見たりゲームをしたり)は劣化を早めますので注意しましょう。 また、ありがちですが、夜の就寝時に充電することも場合によっては避けた方が言い場合もあります。 どういうことかといいますと、例えば夜0時に充電しながら床に就くとします。1時間程度で満充電となった場合、電池は小刻みに充放電を繰り返して満充電を維持します。 つまり1サイクルの充放電ではなく、知らないうちに何回も充放電を繰り返してしまう結果となり、サイクル数が変わってくるということです。 100%まで充電できたら、すぐに充電ケーブルを外すのが良いみたいですね。 さて、京セラ蓄電池に話を戻しますと、放電深度80%で6,000サイクルの保証ということですので、 仮に365日毎日80%の放電深度で使用したとすると6,000回÷365日=16.4年使用出来る計算となります。 コレに対して京セラでは10年間の保証ですので、だいぶ安全を見ていることが分かりますね。実際どうなのかメーカーに電話してみました。 担当の方の話だと、想定は1日1サイクルということですが、やはり安全を見て10年間の保証としているようです。今のところ15年に延長することはしないという回答でした。 また、あくまで100%放電は電池の劣化を早めるため、放電深度は80%に制御し、実効容量5.76kWhを1日1サイクルで使用した場合に6,000サイクルということです。   では他のメーカーも見てみましょう。-再生可能エネルギーの総合情報サイト-
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