さて前回、「本当は言いたくない?蓄電池容量と寿命の秘密」という記事をお届けしましたが、
「何となく東芝の蓄電池が良さそうだ」という方向性が見えてきました。

しかし!

その価格は実に2,970,000円と、プリウスの新車にも匹敵する価格です。
定価ベースで京セラ2,400,000円に対して東芝2,970,000円ですので既に1.24倍の差があります。
しかし容量が違うので当然と言えるかもしれません。

Eneleaksとしては、条件を揃えないと「比較は出来ない」と豪語しておりますので、まず定価を実質容量で割ってみたいと思います。

 

メーカー 京セラ NEC 東芝
定格容量 7.2kWh 7.8kWh 7.4kWh
実効容量(※) 5.76kWh 6.62kWh 7.4kWh
放電深度 80% 84.9% 100%
電力変換効率 94% 94% 94%
実質容量 5.41kWh 6.22kWh 6.96kWh
サイクル数 6,000サイクル 5,500サイクル 15,000サイクル
製品想定寿命 10年 10年(最長15年) 10年
本格価格(税抜) 2,400,000円 2,600,000円 2,970,000円

 

京セラ:2,400,000円÷5.41kWh=443,623円/kWh

②NEC:2,600,000円÷6.22kWh=418,006円/kWh

③東芝:2,970,000円÷6.96kWh=426,724円/kWh

 

なるほど、容量あたりの単価ではNEC製が最も安いということが分かりました。

当然これはメーカー小売希望価格であるため、我々販売店が仕入れている金額ではありません。
京セラの仕入単価と比較すると、1.5倍も高いです。kWh(容量)あたりで見ると…1.2ぐらいになります
(さすがに仕入価格の掲載はEneleaks的にもアウトということで許可がおりませんでした)。

ということは容量を同じにした場合、東芝の蓄電池が京セラよりも20%上の価格帯で我々のような販売店に出回っているということです。

 

そして!
ここで落とし穴がありました。
東芝の蓄電池は、京セラとNECの蓄電池とは違い、
「太陽光発電システムも東芝製でなくてはならない」という条件がありました。やや、うっかりです。

さて、メーカー比較のお話はこれぐらいにして、では「なぜ高いのか?」という今日のお題について、理由を探ってみたいと思います。

まず家庭用の蓄電池と言えば、「リチウムイオン」が主流です。私なりに調べてみたところ、一般的な理由は以下の3つが挙げられそうです。

 

①リチウム自体が高く、電池の構造が複雑である

②危険物であるため安全対策費にコストがかかる

③廃棄できないため回収費用も見込んだプライシングになっている

 

1つずつ見ていきたいと思います。まず、『リチウム自体が高く、電池の構造が複雑である』についてですが、
2016年7月28日の日経新聞に「リチウム価格1年で3倍」という見出しの記事がありました。
世界的なエコカー生産増で電池向け需要が急増しているというとのこと。
特に世界で約4割の需要を占めるのが中国で、深刻化している大気汚染の改善のために
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の普及を加速させていることが原因のようですね。
また、2017年出荷予定のテスラモーターズの小型セダン「モデル3」の需要増も一因となっているようです。

図1図2

 

そして、構造の複雑さに関して…ですが、ここまで書いておきながら、②③も含めて丁寧に説明してくれているサイトがありましたので、誠に勝手ながら割愛いたします。

そのサイト⇒ http://michinokutrade.hateblo.jp/entry/2015/12/06/112614

「Eneleaksの読者の皆様は、こんなどこにでも書いてあるような内容は求めていない!」はずです。
ですので、もっと生々しい考察を入れたいと思います。

http://res.cloudinary.com/hcjrza45j/image/upload/h_683,w_1024/v1478840763/31db111adf7617e1bf5bc238d653f2ba_m_y0empe_molj5p.jpghttp://res.cloudinary.com/hcjrza45j/image/upload/c_crop,h_1280,w_1280,x_320,y_0/h_150,w_150/v1478840763/31db111adf7617e1bf5bc238d653f2ba_m_y0empe_molj5p.jpgaltenergy貯めるさて前回、「本当は言いたくない?蓄電池容量と寿命の秘密」という記事をお届けしましたが、 「何となく東芝の蓄電池が良さそうだ」という方向性が見えてきました。 しかし! その価格は実に2,970,000円と、プリウスの新車にも匹敵する価格です。 定価ベースで京セラ2,400,000円に対して東芝2,970,000円ですので既に1.24倍の差があります。 しかし容量が違うので当然と言えるかもしれません。 Eneleaksとしては、条件を揃えないと「比較は出来ない」と豪語しておりますので、まず定価を実質容量で割ってみたいと思います。   メーカー 京セラ NEC 東芝 定格容量 7.2kWh 7.8kWh 7.4kWh 実効容量(※) 5.76kWh 6.62kWh 7.4kWh 放電深度 80% 84.9% 100% 電力変換効率 94% 94% 94% 実質容量 5.41kWh 6.22kWh 6.96kWh サイクル数 6,000サイクル 5,500サイクル 15,000サイクル 製品想定寿命 10年 10年(最長15年) 10年 本格価格(税抜) 2,400,000円 2,600,000円 2,970,000円   京セラ:2,400,000円÷5.41kWh=443,623円/kWh ②NEC:2,600,000円÷6.22kWh=418,006円/kWh ③東芝:2,970,000円÷6.96kWh=426,724円/kWh   なるほど、容量あたりの単価ではNEC製が最も安いということが分かりました。 当然これはメーカー小売希望価格であるため、我々販売店が仕入れている金額ではありません。 京セラの仕入単価と比較すると、1.5倍も高いです。kWh(容量)あたりで見ると…1.2倍ぐらいになります (さすがに仕入価格の掲載はEneleaks的にもアウトということで許可がおりませんでした)。 ということは容量を同じにした場合、東芝の蓄電池が京セラよりも20%上の価格帯で我々のような販売店に出回っているということです。   そして! ここで落とし穴がありました。 東芝の蓄電池は、京セラとNECの蓄電池とは違い、 「太陽光発電システムも東芝製でなくてはならない」という条件がありました。やや、うっかりです。 さて、メーカー比較のお話はこれぐらいにして、では「なぜ高いのか?」という今日のお題について、理由を探ってみたいと思います。 まず家庭用の蓄電池と言えば、「リチウムイオン」が主流です。私なりに調べてみたところ、一般的な理由は以下の3つが挙げられそうです。   ①リチウム自体が高く、電池の構造が複雑である ②危険物であるため安全対策費にコストがかかる ③廃棄できないため回収費用も見込んだプライシングになっている   1つずつ見ていきたいと思います。まず、『リチウム自体が高く、電池の構造が複雑である』についてですが、 2016年7月28日の日経新聞に「リチウム価格1年で3倍」という見出しの記事がありました。 世界的なエコカー生産増で電池向け需要が急増しているというとのこと。 特に世界で約4割の需要を占めるのが中国で、深刻化している大気汚染の改善のために 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の普及を加速させていることが原因のようですね。 また、2017年出荷予定のテスラモーターズの小型セダン「モデル3」の需要増も一因となっているようです。   そして、構造の複雑さに関して…ですが、ここまで書いておきながら、②③も含めて丁寧に説明してくれているサイトがありましたので、誠に勝手ながら割愛いたします。 そのサイト⇒ http://michinokutrade.hateblo.jp/entry/2015/12/06/112614 「Eneleaksの読者の皆様は、こんなどこにでも書いてあるような内容は求めていない!」はずです。 ですので、もっと生々しい考察を入れたいと思います。-再生可能エネルギーの総合情報サイト-
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