ロスを確定した上で、洗浄をすべきなのか否かの判断としては、
コストを掛けてでもやるのかということになるのでは無いでしょうか。
洗浄コストを確認した上で、ロスの総額が洗浄コストを上回ったタイミングが洗浄をするタイミングとなります。
 
 上記のことから、洗浄コストと発電ロスを把握することによって洗浄の必要性がわかるということが
ご理解いただけたのでは無いかと思いますが、少しだけ方向性を変えて、
具体的に何がパネルを汚すのかという話をしたいと思います。
何によって汚れているのかということによっても、発電のロスの比率や洗浄のコストが変わってきたりします。
 
 汚れは様々な物質が絡みあっています。埃や砂だけでなく、花粉や黄砂、環境汚染物質があります。
花粉が飛来しやすい状況なのか否か、また環境汚染物質も二酸化窒素(NO2)、浮遊粒子状物質(SPM)、
光化学オキシダント(Ox)、二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)等があり、これらの物質は、車や工場、
火力発電所等で排出された物質が化学反応が起こした物質で風等で運ばれるものですから、
近隣に工場がないからと言って縁がないわけではありません。
 
 弊社が太陽光発電施設を設置した某畜舎では、そうした汚れの影響で設置後3年程度の屋根の発電効率が
2割程度落ちているケースがありました。
調べてみるとアンモニア等有機化合物が排気口近辺を中心に付着し、
これらの有機化合物が近くにあったパネルの表面に付着しているということがわかりました。
この物質は粘着性が高く、雨ではなかなか落ちませんので、専用の洗剤等が必要であったりします。
 
 このことから、どの様な汚れが付着しやすい環境なのかということと、その洗浄に必要なコストを把握しておき、
発電を監視しておくことによって洗浄のタイミングと必要性が把握出来るということになります。
 
 自家消費プランだと、工場等の屋根の上に設置することも多かったりします。安全は何より優先されますので、
自分でなんとかしようとせずに専門家に洗浄のタイミングもあわせて任せるということが解決策なのかもしれません。

(記:齋藤 康広)

 

自家消費、ソーラーグリッドに関してはこちら

 

 

 

No.11 企業が自家消費の太陽光発電システムを導入できない本当の理由(わけ)

No.10 自家消費にした場合、休日の余剰をどのようにするのかが問題

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