~電力会社から離れた生活~

『普段の生活を維持したまま、オフグリッド生活が可能?

皆、信じてないでしょう? でもできるのです。そこまで技術は進んでいる。

あとはどう生活に取り込むか、そこを考えるのが実に楽しい。』

現代生活における重要なインフラの一つを自給する生活を送ること、

それをほぼリアルタイムかつ本人の言葉で伝えること。

この生活を志した動機、そしてこの生活の中で生じていく心の変化、

技術的な未成熟部分、そしてその改善方法。

これらのことを包み隠さずに知ってもらえるということの価値を

「オフグリッド生活の楽しみ」を通じて伝えて行きます。

 

 


 

5月に計画していた友人在住の軽米町のメガソーラー視察が、当人の緊急入院で延期になっていたが、

幸い大事に至らず6月末に実施することができた。

軽米町は岩手北部、青森県との境に位置する畜産と林業の町である。

太陽光発電によるメガソーラーを経済の第三の柱にすべく10年ほど前から町長を中心に準備を始め

、五期の工期の第二期が今、真っ盛りである。当初案から環境アセスメントを経てかなり規模は削減されたが、

それでも200MWの発電所が数年で実現するという。

1万人規模の町の財政への寄与は大きい。

 

朝、8時半に多摩市の我が家を出て、東北新幹線の二戸駅に着いたのが午後1時である。

そこから車で30分ほどで軽米町に到着した。なんと5時間かからないのである。

自称地元の経済学者である軽米クス(カール・マイクス)氏(友人のこと)によれば、

子供の頃は東京まで24時間かかったそうである。40年前の彼の結婚式に行く時はやはり一日がかりであった。

大動脈としての新幹線と車社会による自由で素早いアクセスによって、日本全国、

かなりの地域が数時間で東京などの大都市と結ばれる時代になったわけで本当に便利になった。

しかしその代償は大きいともいえる。昨今の地方の町では運転できる者は皆、

車を使うため、歩行者は皆無である。

これでは、商店街は成り立たない。買い物の物流はすべて車である。

マイクス氏も本業の金物店は配達することでかろうじて成り立っているそうである。

でないと、インターネットでの格安サイトと宅配便にすべて持っていかれてしまうとのこと。

 

最初に見たのは第二期目の軽米西48MWの現場だ。

 

写真1

 

写真1でも分かるように、整地が終わり、一部パネルらしきものが野積みされている。

かなりの面積を伐採するため、林業が主産業の当地では、洪水に対する懸念が巻き起こったそうである。

岩手県を交え、環境アセスを行って30年に1度の想定の洪水に耐えられるところまで、

配置を縮小させたそうである。

岩手県の山地は「日本のチベット」と呼ばれる時代もあり、急峻な山を想像していたが、

意外となだらかである。

古生代からの地盤も多く残るといわれることから、本来なだらかな地形なのだ。

素人目にも、これなら、山崩れとか起こることは少ないだろうと思った。

ただし雨は山がなだらかであっても河川に注ぐ量に変わりはないので

洪水に対する環境アセスメントは必須である。

 

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