映画やドキュメンタリー番組になっている、いわゆる「電流戦争」といわれている出来事が、1880年代(約140年前)にアメリカであったとのことです。もちろん、戦争といっても、電流を使って相手を攻撃したわけではなく(当たり前か!)、電気の配電方式に関して「どちらが効率的か?」ということを、代表する2名(陣営)の天才科学者が争った出来事のことです。具体的には、エジソン「直流方式」VSテスラ「交流方式」です。

 

交流?直流?何のこと?という人のために簡単に説明しましょう。(中学校で習ったはずですが。)

(関西電力HPより)

 直流は、電気の向きや大きさ(電流)、勢い(電圧)が変化しない電流の流れ方をいい、常に電気は一方向に流れ変化しません。図にあるような「乾電池」が身近なものです。(すべての電池が直流です。)交流は、電気の流れる向き、電流、電圧が周期的に変化している流れ方で、同じリズムで電気が向きを交互に変えながら流れています。図のように、家のコンセントから流れる電気は全て交流です。

 

現在、我々が普段使用している電気、テレビ、冷蔵庫や照明などは、すべて「交流」という方式で、電気が供給されています。(日本に限らず、ほとんどの国で交流方式で電気は配電され、供給されています。)ということは・・・・テスラさんが勝ったということですね。「電流戦争」について詳しいことを書くと、膨大な話になるので、概要を日経新聞の記事から引用します。

 

(2016年7月24日 朝刊)
「直流を推すエジソンと、交流支持派のテスラは互いに自分が提唱した技術の優位性を主張。それぞれを支援する資本家や市民も巻き込んだ大論争に発展した。結局、交流の方が電圧を上げたり下げたりするのが簡単で、当時は遠くまで送電しやすかったことから、交流に軍配が上がった。それ以降、交流が電気の主役を務めた。」

 

とあります。電圧を上げたり下げたりするのが簡単というところが、一つのポイントで、電気を遠くにかつ大容量を送るには、当然、電線を太くしないと送れません。(電線の抵抗は、電線の太さと比例関係があります。)そこで、同じ電気容量を送るのに、電圧を高くすると、電流値を下げることができ、よって電線を細くすることができるのです。そうすることで、長距離送電に有利(コストが抑えられる)ことになります。

 

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1528417803/denryuu_jzylx7/denryuu_jzylx7.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1528417803/denryuu_jzylx7/denryuu_jzylx7.png?_i=AAaltenergy技術ecology映画やドキュメンタリー番組になっている、いわゆる「電流戦争」といわれている出来事が、1880年代(約140年前)にアメリカであったとのことです。もちろん、戦争といっても、電流を使って相手を攻撃したわけではなく(当たり前か!)、電気の配電方式に関して「どちらが効率的か?」ということを、代表する2名(陣営)の天才科学者が争った出来事のことです。具体的には、エジソン「直流方式」VSテスラ「交流方式」です。   交流?直流?何のこと?という人のために簡単に説明しましょう。(中学校で習ったはずですが。) (関西電力HPより)  直流は、電気の向きや大きさ(電流)、勢い(電圧)が変化しない電流の流れ方をいい、常に電気は一方向に流れ変化しません。図にあるような「乾電池」が身近なものです。(すべての電池が直流です。)交流は、電気の流れる向き、電流、電圧が周期的に変化している流れ方で、同じリズムで電気が向きを交互に変えながら流れています。図のように、家のコンセントから流れる電気は全て交流です。   現在、我々が普段使用している電気、テレビ、冷蔵庫や照明などは、すべて「交流」という方式で、電気が供給されています。(日本に限らず、ほとんどの国で交流方式で電気は配電され、供給されています。)ということは・・・・テスラさんが勝ったということですね。「電流戦争」について詳しいことを書くと、膨大な話になるので、概要を日経新聞の記事から引用します。   (2016年7月24日 朝刊) 「直流を推すエジソンと、交流支持派のテスラは互いに自分が提唱した技術の優位性を主張。それぞれを支援する資本家や市民も巻き込んだ大論争に発展した。結局、交流の方が電圧を上げたり下げたりするのが簡単で、当時は遠くまで送電しやすかったことから、交流に軍配が上がった。それ以降、交流が電気の主役を務めた。」   とあります。電圧を上げたり下げたりするのが簡単というところが、一つのポイントで、電気を遠くにかつ大容量を送るには、当然、電線を太くしないと送れません。(電線の抵抗は、電線の太さと比例関係があります。)そこで、同じ電気容量を送るのに、電圧を高くすると、電流値を下げることができ、よって電線を細くすることができるのです。そうすることで、長距離送電に有利(コストが抑えられる)ことになります。  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-