環境や再生エネルギーに関心のある方なら耳にしたことがあるかもしれない”RE100”という言葉。

まだまだ一般には馴染みの少ない言い方ですが、今後大きな流れになっていくかもしれない活動です。

早めにチェックをしておきましょう。

 

実はとってもシンプルです。

 

すべての事業運営を100%再生エネルギー(Renewable Energy、RE)で賄おう!とする活動を促すプロジェクトとその活動、またはその目標に“コミット“した企業とその加盟するグループを指すことが多いようです。

 

 

実は、2020年以降の温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」の締結に先立つ2014年にニューヨークで行われたClimate week NYC 2014で発表された構想の一つで、それを機に発足しています。

ロンドンに本拠を置く環境NGO、Climate GroupがCDPの支援を受けて実施をしています。

Climate Groupは温室効果ガスのネットゼロ排出の社会を目指す組織、CDPはカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトを前身とする、環境への影響を管理しようとする情報開示プログラムであり、それを実行するNGOです。

 

両組織は、”We Mean Business”という温暖化対策を推進している国際機関やNGO、企業などが構成機関となって運営しているプラットフォーム(組織連合というべきか)の主要メンバーとなっています。

RE100も、このプラットフォームが取り組む活動の一つなのです。

このあたりの、欧米人(と言い切っていいのか微妙ですが)のNGOやNPOのような組織を国際的に影響を与えるレベルで作り上げ、それを動かすダイナミズムのようなものには本当に驚かされます。。。

 

上がる組織名が多くなってしまいました。一つ一つの組織の活動は多彩で興味深く、調べ甲斐もありますが、一先ずRE100に話を戻しましょう。

 

では、再生エネルギー100%をいつか達成することを目指すことを宣言したら認められるのでしょうか?言うだけであれば誰にでも出来ますよね。

もちろん、RE100はそんなに甘いものではありません。

RE100のHPを覗くとRE100 JOINING CRITERIAというページがあります。参加基準、というところでしょうか。

 

掻い摘んで言いますと、

1.(国際的・国内的に)影響力のある企業が、

2.100%再生エネルギーソースの電力を利用するために予定表付きの明確な戦略を持ち、参加後12ヶ月以内にその明確な工程表を発表し、

3.その基準は”Greenhouse Gas Protocol“に沿い製品を生み出すため利用する輸送や熱も考慮に入れ50%以上を保有するグループ会社すべての活動を算入し、

4.再エネ導入の最低限のデッドラインを2020年までに30%、2030年までに60%、2040年までに90%、そして2050年までに100%と置き、

5.再生エネ導入戦略と進捗を年次で公表しなければならない。

中でも総電力消費と総再生エネルギー利用データの公表が最低限のものとなる、というようなものです。

 

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1525739394/f22e2e8c39e9381cefd6e16626ba5068_m_lgscr0/f22e2e8c39e9381cefd6e16626ba5068_m_lgscr0.jpg?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1525739394/f22e2e8c39e9381cefd6e16626ba5068_m_lgscr0/f22e2e8c39e9381cefd6e16626ba5068_m_lgscr0.jpg?_i=AAaltenergy節電ecology  環境や再生エネルギーに関心のある方なら耳にしたことがあるかもしれない”RE100”という言葉。 まだまだ一般には馴染みの少ない言い方ですが、今後大きな流れになっていくかもしれない活動です。 早めにチェックをしておきましょう。   実はとってもシンプルです。   すべての事業運営を100%再生エネルギー(Renewable Energy、RE)で賄おう!とする活動を促すプロジェクトとその活動、またはその目標に“コミット“した企業とその加盟するグループを指すことが多いようです。     実は、2020年以降の温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」の締結に先立つ2014年にニューヨークで行われたClimate week NYC 2014で発表された構想の一つで、それを機に発足しています。 ロンドンに本拠を置く環境NGO、Climate GroupがCDPの支援を受けて実施をしています。 Climate Groupは温室効果ガスのネットゼロ排出の社会を目指す組織、CDPはカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトを前身とする、環境への影響を管理しようとする情報開示プログラムであり、それを実行するNGOです。   両組織は、”We Mean Business”という温暖化対策を推進している国際機関やNGO、企業などが構成機関となって運営しているプラットフォーム(組織連合というべきか)の主要メンバーとなっています。 RE100も、このプラットフォームが取り組む活動の一つなのです。 このあたりの、欧米人(と言い切っていいのか微妙ですが)のNGOやNPOのような組織を国際的に影響を与えるレベルで作り上げ、それを動かすダイナミズムのようなものには本当に驚かされます。。。   上がる組織名が多くなってしまいました。一つ一つの組織の活動は多彩で興味深く、調べ甲斐もありますが、一先ずRE100に話を戻しましょう。   では、再生エネルギー100%をいつか達成することを目指すことを宣言したら認められるのでしょうか?言うだけであれば誰にでも出来ますよね。 もちろん、RE100はそんなに甘いものではありません。 RE100のHPを覗くとRE100 JOINING CRITERIAというページがあります。参加基準、というところでしょうか。   掻い摘んで言いますと、 1.(国際的・国内的に)影響力のある企業が、 2.100%再生エネルギーソースの電力を利用するために予定表付きの明確な戦略を持ち、参加後12ヶ月以内にその明確な工程表を発表し、 3.その基準は”Greenhouse Gas Protocol“に沿い製品を生み出すため利用する輸送や熱も考慮に入れ50%以上を保有するグループ会社すべての活動を算入し、 4.再エネ導入の最低限のデッドラインを2020年までに30%、2030年までに60%、2040年までに90%、そして2050年までに100%と置き、 5.再生エネ導入戦略と進捗を年次で公表しなければならない。 中でも総電力消費と総再生エネルギー利用データの公表が最低限のものとなる、というようなものです。  -再生可能エネルギーの総合情報サイト-