3月1日から東京ビックサイトで開催されている「スマートエネルギーWEEK2017」に行ってまいりました。

2017

 

生憎の雨のせいか例年と比べて来場者数は少なく感じましたが、3日間を通しての入場者数はどうだったのでしょう、業界の今後を占う意味でも大変気になります。

 

私の勝手な色メガネかも知れませんが、毎回この展示会では、いかにも投資家です、といった風情の方をよくお見掛けします。

太陽光発電所を分譲販売しているブースも、いまだ盛況のようで、売約済の札も見ましたので、この会場で何千万円という契約を交わした方もいるのでは、ないでしょうか。

 

今回はそういった投資家の興味はどこに向かっているのか、目線を変えると「次は何がくるのか?」をサーチしてきました。

 

それにしても、ビッグサイトは広いです…腰にきそうです。

 

さて、まず先行きが気になる産業用太陽光発電ですが、

新たな発電所に投資するというのではなく、

連系済の発電所の設備利用率をいかに最大に持っていくのかという方向にシフトしているようです。

「スーパー過積載」、「ピークカット蓄電」、「夜間売電」などを掲げるブースが来場者達を引き寄せていました。

 

 

確実に需要があると思われるこの分野、これから伸びるだろうという確信が持てました。関係する出店企業も増加の傾向でした。

これからが楽しみです。

 

 

 

 

もうひとつは、風力発電です。

「風力発電展」と題された風力発電のコーナーは結構な賑わいを見せていて、なかでも小形風力発電を扱うブースが人を集めていました。

 

「小形風力発電」とは出力容量が20kW未満の低圧の風力発電設備の事を言います。

 

なぜ今、「小形風力発電」がこれほどの人気を集めているのでしょうか?

24時間発電できる

太陽光発電と違い、風さえあれば24時間いつでも発電することができる。

売電単価が55円/kWh

55円/kWhと恵まれている売電単価ですが、爆発的に人気が出てしまうと売電単価は来年度から下がる可能性があります。

FIT単価の下がる前に導入してしまおうと皆さん考えているのでしょう。

20年間の買取期間

産業用太陽光発電と同様、買取が20年間約束されており、途中で変わる事がない。

20kWでも太陽光発電50kwと変わらぬ発電量

20kW弱のシステムでも発電量は太陽光50kwと同等、売電収入は約2倍にもなる。

高圧設備がいらない

20kWh未満は低圧連系となり、キュービクルや大型パワコンなどの高圧設備が必要ない。

補助金や税制で優遇されている

平成29年度概算要求の中で、風力発電関連で使える補助金の一覧です。

海岸沿いなどの条件が良い土地は早くなくなる

国内で風が強い土地というのは限られているため、今後の土地不足が予想される

10kWクラスの手軽な機種が登場している。

国内、海外メーカーの参入が相次いでおり、手軽な機器も増えているようです。機器価格も下がる傾向にあります。

 

結構いいかもしれませんね!

 

風速5~6m程の土地の平均的な利回りは10%程らしいですが、風が強くもっと条件が良い土地に設置できれば利回り20%という事もあるそうです。

夢の利回り20%!投資家が飛びつく訳です。

29a08a65b22736ea92dbd9322134be1f_m

 

もちろんデメリットもあります。

話を聞いているなかで気になったの以下です。

 

・発電に適した風速の土地が日本では限られる

・発電シミュレーションの正確性に欠ける為、事業予測が立てにくい

・低周波などの騒音で近隣トラブルのリスクがある。

・鳥、台風、火事等でのトラブルが考えられる

・可動部が多いので定期的なメンテナンスが必要

 

「風を正しく予想する事ができないので、正確なシミュレーションが取れない」「事業予測が立てにくい」

この部分が改善できれば、「小形風力発電」、かなり期待できるかもしれません。

 

(記:高橋 努)

 

 

http://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/v1488794186/tosika_p8j9uh.pnghttp://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/c_crop,h_522,w_522,x_13,y_0/h_150,w_150/v1488794186/tosika_p8j9uh.pngeneleaks創る  3月1日から東京ビックサイトで開催されている「スマートエネルギーWEEK2017」に行ってまいりました。   生憎の雨のせいか例年と比べて来場者数は少なく感じましたが、3日間を通しての入場者数はどうだったのでしょう、業界の今後を占う意味でも大変気になります。   私の勝手な色メガネかも知れませんが、毎回この展示会では、いかにも投資家です、といった風情の方をよくお見掛けします。 太陽光発電所を分譲販売しているブースも、いまだ盛況のようで、売約済の札も見ましたので、この会場で何千万円という契約を交わした方もいるのでは、ないでしょうか。   今回はそういった投資家の興味はどこに向かっているのか、目線を変えると「次は何がくるのか?」をサーチしてきました。   それにしても、ビッグサイトは広いです…腰にきそうです。   さて、まず先行きが気になる産業用太陽光発電ですが、 新たな発電所に投資するというのではなく、 連系済の発電所の設備利用率をいかに最大に持っていくのかという方向にシフトしているようです。 「スーパー過積載」、「ピークカット蓄電」、「夜間売電」などを掲げるブースが来場者達を引き寄せていました。     確実に需要があると思われるこの分野、これから伸びるだろうという確信が持てました。関係する出店企業も増加の傾向でした。 これからが楽しみです。         もうひとつは、風力発電です。 「風力発電展」と題された風力発電のコーナーは結構な賑わいを見せていて、なかでも小形風力発電を扱うブースが人を集めていました。   「小形風力発電」とは出力容量が20kW未満の低圧の風力発電設備の事を言います。   なぜ今、「小形風力発電」がこれほどの人気を集めているのでしょうか? ①24時間発電できる 太陽光発電と違い、風さえあれば24時間いつでも発電することができる。 ②売電単価が55円/kWh 55円/kWhと恵まれている売電単価ですが、爆発的に人気が出てしまうと売電単価は来年度から下がる可能性があります。 FIT単価の下がる前に導入してしまおうと皆さん考えているのでしょう。 ③20年間の買取期間 産業用太陽光発電と同様、買取が20年間約束されており、途中で変わる事がない。 ④20kWでも太陽光発電50kwと変わらぬ発電量 20kW弱のシステムでも発電量は太陽光50kwと同等、売電収入は約2倍にもなる。 ⑤高圧設備がいらない 20kWh未満は低圧連系となり、キュービクルや大型パワコンなどの高圧設備が必要ない。 ⑥補助金や税制で優遇されている 平成29年度概算要求の中で、風力発電関連で使える補助金の一覧です。 ⑦海岸沿いなどの条件が良い土地は早くなくなる 国内で風が強い土地というのは限られているため、今後の土地不足が予想される ⑧10kWクラスの手軽な機種が登場している。 国内、海外メーカーの参入が相次いでおり、手軽な機器も増えているようです。機器価格も下がる傾向にあります。   結構いいかもしれませんね!   風速5~6m程の土地の平均的な利回りは10%程らしいですが、風が強くもっと条件が良い土地に設置できれば利回り20%という事もあるそうです。 夢の利回り20%!投資家が飛びつく訳です。   もちろんデメリットもあります。 話を聞いているなかで気になったの以下です。   ・発電に適した風速の土地が日本では限られる ・発電シミュレーションの正確性に欠ける為、事業予測が立てにくい ・低周波などの騒音で近隣トラブルのリスクがある。 ・鳥、台風、火事等でのトラブルが考えられる ・可動部が多いので定期的なメンテナンスが必要   「風を正しく予想する事ができないので、正確なシミュレーションが取れない」「事業予測が立てにくい」 この部分が改善できれば、「小形風力発電」、かなり期待できるかもしれません。   (記:高橋 努)    -再生可能エネルギーの総合情報サイト-

あなたにお勧めの記事はこちら