このエネリークスを創刊して早半年が過ぎようとしていますが、創刊当時にこんな記事を書いていることを思い出しました。

今太陽光発電オーナーの間で大ブームの過積載プラン、本当に儲かるのか?

ここでは、過積載のカギを握るのは蓄電池の価格だということをお伝えしておりましたが、この半年間、検証を決して忘れていたわけではありません!

 

最適なシステムの構築に勤しんでいたのです!

 

ということで、今回は3回に亘って、本当に儲かるのか?ということを実際にシミュレーションし、一定の見解をお伝えしたく思います。

 

ところで売電収入というのは売電単価、売電期間、そして設備利用率に比例します。

通常の太陽光発電の設備利用率は14%程度ということは前回もお伝えしましたが、
巷で流行りの「過積載」にした場合、ロスを考慮すると恐らく150%程度が最適であると考えます。
パワーコンディショナの運転電圧範囲による制限などはありますが、
それ以上過積載をしようとした場合はピークカットによるロスが多くなりますので、売電金額は増えるとしても利率が下がるということが起こります。

 

例えば、栃木県の那須塩原にある発電所Aのシステム構成は、太陽光パネルが50kW、パワーコンディショナが49.5kWだとします。
仮に年間発電量が56,099kWh(1kWあたり1,121.98kWh)だと想定すると、
36円の案件であれば20年間の収入は3,420万円(年間逓減率0.5%で計算)です。
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この50kW設備に対して、25kWを増設するとします。
つまり75kWの太陽光パネルになりますので、過積載率150%です。
売電収入はどうなるでしょうか?
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本来は50kWの場合の1kWあたり発電量が1,121.98kWhですので、75kWをかければ良いわけです。
計算すると、84,148.5kWhになります。

 

しかしながら、パワーコンディショナの出力を考えなくてはいけません。
定格49.5kWを超えた電力はカットされてしまいます(=ピークカット)。

 

どれぐらいカットされるのか?

 

当然、環境条件などにより変わりますが、この事例の場合はピークカット分はわずか224kWh(0.3%)でしたので、
売電量としては83,924kWhとなりました(初年度)。
従いまして、売電収入としては20年間で5,760万円なります。

 

これでも設備利用率は約21%程度です。

では過積載率を200%にしたらどうなのか?ということですが・・・

 

 

 

結果はご覧の通りです。
この場合のピークカットによるロスは、年間7,914kWh(7.1%)となりました。

 

売電収入としては7,150万円となりましたが、50kWの場合と比較すると185.9%増ですので、
ちょっとロスが大きいですね。

売上高は増えるが利率は減少するということがお分かりになるかと思います。

 

次回は、蓄電池システムを絡めたABSS(Altenergy Battery Storage Solutions)の低圧向けソリューションの1つである
『ミッドナイト売電方式』をご紹介いたします。

abss

 

過積載率で言うと、他の追従を許さない400%~500%のシステムです。

 

お楽しみに!

 

 

(記事:田中圭亮)

http://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/h_892,w_1024/v1487850722/pixta_11839214_M_lewiu1.jpghttp://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/c_crop,h_1115,w_1115,x_82,y_0/h_150,w_150/v1487850722/pixta_11839214_M_lewiu1.jpgaltenergy創るこのエネリークスを創刊して早半年が過ぎようとしていますが、創刊当時にこんな記事を書いていることを思い出しました。 http://eneleaks.com/?p=552 ここでは、過積載のカギを握るのは蓄電池の価格だということをお伝えしておりましたが、この半年間、検証を決して忘れていたわけではありません!   最適なシステムの構築に勤しんでいたのです!   ということで、今回は3回に亘って、本当に儲かるのか?ということを実際にシミュレーションし、一定の見解をお伝えしたく思います。   ところで売電収入というのは売電単価、売電期間、そして設備利用率に比例します。 通常の太陽光発電の設備利用率は14%程度ということは前回もお伝えしましたが、 巷で流行りの「過積載」にした場合、ロスを考慮すると恐らく150%程度が最適であると考えます。 パワーコンディショナの運転電圧範囲による制限などはありますが、 それ以上過積載をしようとした場合はピークカットによるロスが多くなりますので、売電金額は増えるとしても利率が下がるということが起こります。   例えば、栃木県の那須塩原にある発電所Aのシステム構成は、太陽光パネルが50kW、パワーコンディショナが49.5kWだとします。 仮に年間発電量が56,099kWh(1kWあたり1,121.98kWh)だと想定すると、 36円の案件であれば20年間の収入は約3,420万円(年間逓減率0.5%で計算)です。   この50kW設備に対して、25kWを増設するとします。 つまり75kWの太陽光パネルになりますので、過積載率150%です。 売電収入はどうなるでしょうか?   本来は50kWの場合の1kWあたり発電量が1,121.98kWhですので、75kWをかければ良いわけです。 計算すると、84,148.5kWhになります。   しかしながら、パワーコンディショナの出力を考えなくてはいけません。 定格49.5kWを超えた電力はカットされてしまいます(=ピークカット)。   どれぐらいカットされるのか?   当然、環境条件などにより変わりますが、この事例の場合はピークカット分はわずか224kWh(0.3%)でしたので、 売電量としては83,924kWhとなりました(初年度)。 従いまして、売電収入としては20年間で約5,760万円となります。   これでも設備利用率は約21%程度です。 では過積載率を200%にしたらどうなのか?ということですが・・・       結果はご覧の通りです。 この場合のピークカットによるロスは、年間7,914kWh(7.1%)となりました。   売電収入としては、約7,150万円となりましたが、50kWの場合と比較すると185.9%増ですので、 ちょっとロスが大きいですね。 「売上高は増えるが利率は減少する」ということがお分かりになるかと思います。   次回は、蓄電池システムを絡めたABSS(Altenergy Battery Storage Solutions)の低圧向けソリューションの1つである 『ミッドナイト売電方式』をご紹介いたします。   過積載率で言うと、他の追従を許さない400%~500%のシステムです。   お楽しみに!     (記事:田中圭亮)-再生可能エネルギーの総合情報サイト-

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