前回、お届けした記事(第一弾:必然の産物)において、まさかの電気の動きに驚かされましたが、
機器の構成を考えれば「電気は電位が高い方から低い方へと流れる」という性質を体現していた、ということに他なりません。

この「灯台もと暗し」とも言える概念は、それまで考えていたバッテリーシステムの考え方を進化させるきっかけとなりました。
それってどんなシステム?という話は、また別の機会にさせて頂くとして、今回はタイの実験からは少し外れますが、
「BMSM」という我々が拠り所としている思想について、お話させて頂こうと思います。

 

BMSM(Battery Maximum System Minimum):バッテリーの最大化、システムの最小化

 

簡単に言うと、バッテリーシステムにおいて、バッテリーにかけるコストの割合を最大化し、その他の周辺機器の割合を最小化しよう、ということです。
これが何を意味するのか?というお話ですが、象徴的なお話をさせて頂くのが分かりやすいと思いますので、リチウムイオンバッテリーを考えてみましょう。

リチウムイオンと言えば、使い方を間違えると大惨事を招く危険性をはらんだバッテリーであることは、
某スマホメーカーの爆発事故を踏まえればご承知のことかと思います。こんなにも身近な存在が、それまで「安全」だと思っていたスマホがです。

Samsungスマホの爆発は何故起こったか

 

 

ところで、「安全」という言葉には2種類あると思います。

1つ目は、「何も対策をせずとも、ある事象が起こりうる可能性が極めて低い、もしくはあり得ない」
という意味です。

例えば、「この食品は無添加なので安全です」と言った場合、原理原則から考えて、
人間の身体に害がない原料を使用したりしているため、健康を損なう危険性は極めて低い、もしくは全くない、という理論ですね。

2つ目は、「ある事象が起こりうる可能性を限りなくゼロにするため、その対策をしている」という意味です。
例えば、「この車は自動でブレーキがかかるので安全です」と言った場合、「ステレオカメラで常に監視し、事故につながる危険性があるとシステムが判断すると、
警告音を鳴らし、衝突回避のための操作がない場合は自動ブレーキをかける」という、いわゆる「制御」をしているということになります。

 

単刀直入に申しますと、制御をするにはそれ相応のコストがかかります。
つまり、2つ目の「安全」については、「安全である=コストがかかる」ということだと考えます。

もうお分かりかと思いますが、今世の中に存在するリチウムイオンの安全性は2つ目です。

 

リチウムイオンは危険であるが故に、一定の安全基準を満たすためのコストをかけているのです。
その代表的な装置がバッテリーの過充電や過放電が起こらないように制御するBMS(バッテリーマネジメントシステム)と呼ばれる機器です。
発熱したバッテリーを冷却するファンなども必要です。

恐らく、バッテリー本体を製造するのと同等、場合によってはそれ以上のコストをかけてシステムとしているのではないでしょうか。
(ご存知の方がいたら教えて下さい)

いずれにしましても、我々が使用しているAHIというバッテリーは1つ目の意味において「安全」なバッテリーなのです。
要は有害物質や非毒性のある物質を一切使わず、燃えたり爆発したりしない、だから安全、という理論なのです。
余計な手間が一切かからないため、それを取り巻く周辺機器も自ずと最小化していきます。

バッテリーシステムの中で、利益を生むのはもちろん「バッテリー」です。
それ以外の周辺機器が増えたとしても利益が増えるわけではありません。
ためた電気を効率よく取り出せる、ということはありますが、それよりもバッテリー自体を増やしたほうがよほど話は単純です。
将来的なこと(交換など)を考えても、余計な機器は増やさない方が良いのです。

 

だからBMSMなのです。

 

 

(記:田中圭亮)

 

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