寒い冬の最中、太陽熱温水器が壊れました。
そんな題材の、エネルギーへの造詣が浅い、素人視点の生活エッセイです。

かつて流行した太陽熱温水器。温水器そのものについては、こちらの記事をご覧ください。

太陽熱温水器を忘れていませんか?太陽熱温水器の魅力を再発掘!

我が家で使用していたものは、パナソニックのUS-302Cでしたが、パナソニックは太陽熱温水器自体の生産を、平成9年3月でやめています。

使われず放置されている温水器について、リコールがあったのが平成11年です。
家庭用太陽熱温水器を長年ご愛用のお客様へのお知らせとお願い

これまで何度か壊れましたが、メンテナンスや修理のために何度も来てくださった施工店の方に、とうとう、使える部品が中古品しかなくなったと言われてしまいました。

 

現役で生産、サポートをしているメーカーの温水器であれば、今から設置しても数年後にこんなトラブルは起こらないので、安心してください。

これは、20年以上使っていた太陽熱温水器の話です。
20年。
たとえば太陽光発電ですと、10年前後での、省エネと売電による費用の回収を謳うことが多いですが、その倍の期間の話です。

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20年を感じるパイプの写真です。

かつて訪問販売のトラブルなどもあって流行らなくなってしまった太陽熱温水器ですが、逆に今は、胡散臭い業者が売っていたり、
メンテナンスを頼んだら商品をよく知らない業者を紹介されるようなこともないでしょう。
商品は良いものです。アメリカなどではメジャーな省エネ製品です。ご安心を。

太陽光発電の方が将来性があると思われるかもしれませんが、モジュールやパワコンなどの周辺機器も技術の進歩とともに古いものは生産しなくなり、
生産をやめるメーカーもあり、販売店がつぶれれば太陽光孤児の問題が起こります。

そもそも機械は未来永劫動くものではありません。
大切なのは、元を取れるまで、価値を実感できるまで、使い切れるサポート体制が続くことです。

生活スタイルや将来設計にあった省エネ製品を選ぶのがベスト。
選択肢に、太陽熱温水器もぜひ入れてください。

 

さて、そんな選択肢で、我が家は次の温水器にエコキュートを選択しました。
我が家の場合は、これまで太陽熱温水器だけではお湯が足りないことがあったためエコキュートの方がより多くのお湯を使えることや(理由は後述)、
トータルで金銭的にお得だったからです。しかしいくつかの不安要素もあります。

全く異なる機構の温水器に取り替えるとき、どんなことが行われるのでしょうか。

また、生活にどんな変化があるのでしょうか。

 

こちらが、20年間お湯を沸かし続けた集熱器です。

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ちなみに、太陽光発電を導入していない理由は、別途書く機会があるかもしれないので、それまでとっておきます。

このパネルから、蓄熱槽に繋がっています。

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手前はガス給湯器です。

ソーラーで温めたお湯がなくなると、奥に見えるプロパンガスでお湯を沸かせます。
東日本大震災で停電していた時もガスが使えたことが心強かったため、ガスはグリッドから独立した、オフグリッド状態を維持しています。

エコキュートへの入れ替えは、太陽熱温水器とガス給湯器両方を撤去し、電気で動くエコキュート一本にするため、想像よりも大がかりでした。
エコキュートは、電気で空気を圧縮して、熱を発生させ、水を温める仕組みです。中の湯が空になったときは、電気を使って新たにお湯を作ることができます。なので、ガス給湯器がいらなくなるのです。

詳しくはこちらに、少しですが、載っています。今回設置したものは日立ではないのですが。

【クローズアップシリーズ】日立(エコキュート編)

まず、表に見えているものを撤去。

給湯器のガスを止める必要があるので、エコキュートの設置をしてくださる施工店だけでなく、ガス屋さんも来ました。

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地面から生えている管も撤去。
そこに、エコキュートを設置。

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水道管と電気がエコキュートに繋がっています。
エコキュートの新設は電気の経路が変わるので、電気工事も必要です。

縦長のものが貯湯タンク、手前が、電気と空気でお湯をつくるヒートポンプユニットです。

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これから何十年か頑張ってもらいましょう。

後日、ガス屋さんを呼んでガス管を撤去。

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ブレーカー設置と東京電力のチェック。

 

これでエコキュートへの入れ替えが完了です。

 

さて、使ってみて、以前とどう変わったかです。

使えるお湯の量

太陽熱 : 60度~80度のお湯が300リットル
お湯の温度は夏ほど高くなります。お風呂や手洗いには40度台まで水で冷ましたものを使うので減りは遅いですが、食洗機など熱いままのお湯を使うと一気になくなります。

エコキュート : 90度のお湯が370リットル

熱源

太陽熱 : 太陽熱。

エコキュート : 空気+電気。

お湯を作る時間

太陽熱 : 昼間。雨や曇りでもちゃんとお湯はできますが、晴天のときと比べるとペースは緩やかです。

エコキュート : 夜の電気代が安くなる契約をした上で、夜中に。昼間に電気を使う家庭だと別のプランと時間帯になるかもしれません。

タンクのお湯がなくなったら?

太陽熱 : ガス給湯器に切り替えるのでガス代がかかります。

エコキュート : 強制的にお湯を作るモードになるので電気代がかかります。

停電すると?

太陽熱 : タンクにあるお湯を使えます(使えない機種もあります)。新たにお湯を作れます(作れない機種もあります)。

エコキュート : タンクにあるお湯を使えます(使えない機種もあります)。 お湯を作れません。

 

エコキュートは天候に左右されないので安心です。お湯の量も心強い。
しかし電気代が心配。だから、太陽光とセットでIHなどとともに設置することが多いのですね。

停電時は太陽熱が有利です。
太陽光発電を併用しても、停電時に使えるのはパワコンからのコンセント一つなので(それでも電気ゼロよりはずっと心強いです)、お湯を作ることはできません。
蓄電池を導入すれば、また状況は変わりますが。

 

それぞれの給湯方法で生活スタイルによっては向き不向きがあると思います。
みなさまも、生活スタイルにあわせた給湯を。

 

 

 

 

(記:大橋矩美子)

http://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/v1485317656/ohashiEq05_hrzc9c.jpghttp://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/image/upload/c_crop,h_480,w_480,x_80,y_0/h_150,w_150/v1485317656/ohashiEq05_hrzc9c.jpgeneleaks省く寒い冬の最中、太陽熱温水器が壊れました。 そんな題材の、エネルギーへの造詣が浅い、素人視点の生活エッセイです。 かつて流行した太陽熱温水器。温水器そのものについては、こちらの記事をご覧ください。 我が家で使用していたものは、パナソニックのUS-302Cでしたが、パナソニックは太陽熱温水器自体の生産を、平成9年3月でやめています。 使われず放置されている温水器について、リコールがあったのが平成11年です。 家庭用太陽熱温水器を長年ご愛用のお客様へのお知らせとお願い これまで何度か壊れましたが、メンテナンスや修理のために何度も来てくださった施工店の方に、とうとう、使える部品が中古品しかなくなったと言われてしまいました。   現役で生産、サポートをしているメーカーの温水器であれば、今から設置しても数年後にこんなトラブルは起こらないので、安心してください。 これは、20年以上使っていた太陽熱温水器の話です。 20年。 たとえば太陽光発電ですと、10年前後での、省エネと売電による費用の回収を謳うことが多いですが、その倍の期間の話です。 20年を感じるパイプの写真です。 かつて訪問販売のトラブルなどもあって流行らなくなってしまった太陽熱温水器ですが、逆に今は、胡散臭い業者が売っていたり、 メンテナンスを頼んだら商品をよく知らない業者を紹介されるようなこともないでしょう。 商品は良いものです。アメリカなどではメジャーな省エネ製品です。ご安心を。 太陽光発電の方が将来性があると思われるかもしれませんが、モジュールやパワコンなどの周辺機器も技術の進歩とともに古いものは生産しなくなり、 生産をやめるメーカーもあり、販売店がつぶれれば太陽光孤児の問題が起こります。 そもそも機械は未来永劫動くものではありません。 大切なのは、元を取れるまで、価値を実感できるまで、使い切れるサポート体制が続くことです。 生活スタイルや将来設計にあった省エネ製品を選ぶのがベスト。 選択肢に、太陽熱温水器もぜひ入れてください。   さて、そんな選択肢で、我が家は次の温水器にエコキュートを選択しました。 我が家の場合は、これまで太陽熱温水器だけではお湯が足りないことがあったためエコキュートの方がより多くのお湯を使えることや(理由は後述)、 トータルで金銭的にお得だったからです。しかしいくつかの不安要素もあります。 全く異なる機構の温水器に取り替えるとき、どんなことが行われるのでしょうか。 また、生活にどんな変化があるのでしょうか。   こちらが、20年間お湯を沸かし続けた集熱器です。 ちなみに、太陽光発電を導入していない理由は、別途書く機会があるかもしれないので、それまでとっておきます。 このパネルから、蓄熱槽に繋がっています。 手前はガス給湯器です。 ソーラーで温めたお湯がなくなると、奥に見えるプロパンガスでお湯を沸かせます。 東日本大震災で停電していた時もガスが使えたことが心強かったため、ガスはグリッドから独立した、オフグリッド状態を維持しています。 エコキュートへの入れ替えは、太陽熱温水器とガス給湯器両方を撤去し、電気で動くエコキュート一本にするため、想像よりも大がかりでした。 エコキュートは、電気で空気を圧縮して、熱を発生させ、水を温める仕組みです。中の湯が空になったときは、電気を使って新たにお湯を作ることができます。なので、ガス給湯器がいらなくなるのです。 詳しくはこちらに、少しですが、載っています。今回設置したものは日立ではないのですが。 まず、表に見えているものを撤去。 給湯器のガスを止める必要があるので、エコキュートの設置をしてくださる施工店だけでなく、ガス屋さんも来ました。 地面から生えている管も撤去。 そこに、エコキュートを設置。 水道管と電気がエコキュートに繋がっています。 エコキュートの新設は電気の経路が変わるので、電気工事も必要です。 縦長のものが貯湯タンク、手前が、電気と空気でお湯をつくるヒートポンプユニットです。 これから何十年か頑張ってもらいましょう。 後日、ガス屋さんを呼んでガス管を撤去。 ブレーカー設置と東京電力のチェック。   これでエコキュートへの入れ替えが完了です。   さて、使ってみて、以前とどう変わったかです。 使えるお湯の量 太陽熱 : 60度~80度のお湯が300リットル お湯の温度は夏ほど高くなります。お風呂や手洗いには40度台まで水で冷ましたものを使うので減りは遅いですが、食洗機など熱いままのお湯を使うと一気になくなります。 エコキュート : 90度のお湯が370リットル 熱源 太陽熱 : 太陽熱。 エコキュート : 空気+電気。 お湯を作る時間 太陽熱 : 昼間。雨や曇りでもちゃんとお湯はできますが、晴天のときと比べるとペースは緩やかです。 エコキュート : 夜の電気代が安くなる契約をした上で、夜中に。昼間に電気を使う家庭だと別のプランと時間帯になるかもしれません。 タンクのお湯がなくなったら? 太陽熱 : ガス給湯器に切り替えるのでガス代がかかります。 エコキュート : 強制的にお湯を作るモードになるので電気代がかかります。 停電すると? 太陽熱 : タンクにあるお湯を使えます(使えない機種もあります)。新たにお湯を作れます(作れない機種もあります)。 エコキュート : タンクにあるお湯を使えます(使えない機種もあります)。 お湯を作れません。   エコキュートは天候に左右されないので安心です。お湯の量も心強い。 しかし電気代が心配。だから、太陽光とセットでIHなどとともに設置することが多いのですね。 停電時は太陽熱が有利です。 太陽光発電を併用しても、停電時に使えるのはパワコンからのコンセント一つなので(それでも電気ゼロよりはずっと心強いです)、お湯を作ることはできません。 蓄電池を導入すれば、また状況は変わりますが。   それぞれの給湯方法で生活スタイルによっては向き不向きがあると思います。 みなさまも、生活スタイルにあわせた給湯を。         (記:大橋矩美子)-再生可能エネルギーの総合情報サイト-

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