今回は施主側ではなく販売店や施工店等の側から工事前の近隣挨拶について考えてみたいと思います。

最近は工事前の近隣挨拶などやらないという販売店や施工店が増えてきているようです。
理由はコスト削減でしょうか。 挨拶用のタオル代、交通費、人件費。なるほど、バカになりません。
価格競争の激化で、ただでさえ粗利が取れなくなってきているのにこれ以上コストはかけたくないというところでしょう。
太陽光発電 近隣挨拶

 

工事前の近隣挨拶はクレーム予防

コスト削減の為に近隣挨拶をしないという考え方、私は逆だと思っています。
後に余計なコストを発生させない為に行うのが工事前の近隣挨拶です。
近隣挨拶はクレームの予防や、問題が発生した場合の早期解決につながるからです。
丁寧に挨拶をしておくだけでご近所さんの心理や感情も変化し、多少の事ではトラブルは発生しなくなります。
現に私はその手のトラブルを今まで受けた事がありません。

 

ご近所様も見込み客と考える

私は工事前、施主さんに
「施工前の挨拶をさせていただきますが、特にこの家は…というお宅はありますか」
と色々な意味を含めて聞きます。
お世話になっているお宅や、気難しい人だから等、必ず挨拶して欲しいお宅もあれば
仲が悪いので挨拶しないで欲しいという家もあります。

この事前情報を基に挨拶回りを行うのですが、
訪問するお宅と施主様との関係があらかじめ分かっていると非常に行動しやすくなります。
玄関から出てきてくれ「ご丁寧にありがとう」という流れにつながります。
営業マンなら、ここで次のアクションを起こす事も可能です。
工事前の近隣挨拶は見込み客発見の場と捉え、力を入れて活動している販売店もあります。
考え方を変えれば、おのずと挨拶の仕方も変わってくるはずです。
太陽光発電 工事

余談ですが、太陽光発電を設置する事をご近所にバレないようにして欲しいという施主様がいました。
もちろん近隣挨拶もしませんでした。
弊社施工部も忍者のように工事をしたそうですがバレてしまったそうです(笑)
そもそも足場を設置してパネルを荷上げしている時点で100%バレていたのだろうと思います…

 

クレームは予想しておく

どんなクレームが来るか予想しておく事も重要です。

・工事音がうるさく赤ん坊が眠れない。

・埃が舞い洗濯物が汚れた

・車が邪魔で通行できない。

・工具やボルトが落下してきた

・道に釘やタバコが落ちている。

・作業開始時間が早い、終了時間が遅い。

・建築資材の積み方が危険だ。

・休日なのに早朝から作業をするな

・工事期間が延長されている。etc

これらは常に発生すると考えてください。 そして予防や対策をしておきましょう。

 

工事前に近隣と良好な関係を築いて置く
太陽光発電 挨拶 タオル

クレームやトラブルを無くす為には次の事も大事です

・遅くとも足場が設置される1週間前までには挨拶を行う

・可能であれば業者と施主様とで一緒に挨拶回りをする

・挨拶先のご同居の方にも伝えていただく為、工事案内は書面で渡す

・可能であればタオルなどの手土産を用意する

・※「向こう3軒両隣+裏3軒」という一般的マナーにとらわれず、車両駐車などで迷惑をかけそうなお宅にはあらかじめ挨拶をしておく

・ご不在の場合は工事案内(と粗品)をポストに入れておく

 

冒頭にも書きましたが、工事前にご近所様と良好な関係を築いておく事は、
クレーム予防や、万が一トラブルが発生した場合の早期解決につながります。
そして工事の成功は工事前の近隣挨拶で決まってくると言っても過言ではないと思います。
トラブルがないスムーズな工事は、施主様の知人紹介などに繋がりやすいという面もあります。
販売店や施工店の皆様は近隣挨拶に、もう少し力を入れても良いのではないでしょうか。

 

 

 

(記:高橋努)

https://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1480033816/aisatu3_qmlzbt/aisatu3_qmlzbt.png?_i=AAhttps://res.cloudinary.com/hv7dr7rdf/images/f_auto,q_auto/v1480033816/aisatu3_qmlzbt/aisatu3_qmlzbt.png?_i=AAaltenergy保守simplelay今回は施主側ではなく販売店や施工店等の側から工事前の近隣挨拶について考えてみたいと思います。 最近は工事前の近隣挨拶などやらないという販売店や施工店が増えてきているようです。 理由はコスト削減でしょうか。 挨拶用のタオル代、交通費、人件費。なるほど、バカになりません。 価格競争の激化で、ただでさえ粗利が取れなくなってきているのにこれ以上コストはかけたくないというところでしょう。   工事前の近隣挨拶はクレーム予防 コスト削減の為に近隣挨拶をしないという考え方、私は逆だと思っています。 後に余計なコストを発生させない為に行うのが工事前の近隣挨拶です。 近隣挨拶はクレームの予防や、問題が発生した場合の早期解決につながるからです。 丁寧に挨拶をしておくだけでご近所さんの心理や感情も変化し、多少の事ではトラブルは発生しなくなります。 現に私はその手のトラブルを今まで受けた事がありません。   ご近所様も見込み客と考える 私は工事前、施主さんに 「施工前の挨拶をさせていただきますが、特にこの家は…というお宅はありますか」 と色々な意味を含めて聞きます。 お世話になっているお宅や、気難しい人だから等、必ず挨拶して欲しいお宅もあれば 仲が悪いので挨拶しないで欲しいという家もあります。 この事前情報を基に挨拶回りを行うのですが、 訪問するお宅と施主様との関係があらかじめ分かっていると非常に行動しやすくなります。 玄関から出てきてくれ「ご丁寧にありがとう」という流れにつながります。 営業マンなら、ここで次のアクションを起こす事も可能です。 工事前の近隣挨拶は見込み客発見の場と捉え、力を入れて活動している販売店もあります。 考え方を変えれば、おのずと挨拶の仕方も変わってくるはずです。 余談ですが、太陽光発電を設置する事をご近所にバレないようにして欲しいという施主様がいました。 もちろん近隣挨拶もしませんでした。 弊社施工部も忍者のように工事をしたそうですがバレてしまったそうです(笑) そもそも足場を設置してパネルを荷上げしている時点で100%バレていたのだろうと思います…   クレームは予想しておく どんなクレームが来るか予想しておく事も重要です。 ・工事音がうるさく赤ん坊が眠れない。 ・埃が舞い洗濯物が汚れた ・車が邪魔で通行できない。 ・工具やボルトが落下してきた ・道に釘やタバコが落ちている。 ・作業開始時間が早い、終了時間が遅い。 ・建築資材の積み方が危険だ。 ・休日なのに早朝から作業をするな ・工事期間が延長されている。etc これらは常に発生すると考えてください。 そして予防や対策をしておきましょう。   工事前に近隣と良好な関係を築いて置く クレームやトラブルを無くす為には次の事も大事です ・遅くとも足場が設置される1週間前までには挨拶を行う ・可能であれば業者と施主様とで一緒に挨拶回りをする ・挨拶先のご同居の方にも伝えていただく為、工事案内は書面で渡す ・可能であればタオルなどの手土産を用意する ・※「向こう3軒両隣+裏3軒」という一般的マナーにとらわれず、車両駐車などで迷惑をかけそうなお宅にはあらかじめ挨拶をしておく ・ご不在の場合は工事案内(と粗品)をポストに入れておく   冒頭にも書きましたが、工事前にご近所様と良好な関係を築いておく事は、 クレーム予防や、万が一トラブルが発生した場合の早期解決につながります。 そして工事の成功は工事前の近隣挨拶で決まってくると言っても過言ではないと思います。 トラブルがないスムーズな工事は、施主様の知人紹介などに繋がりやすいという面もあります。 販売店や施工店の皆様は近隣挨拶に、もう少し力を入れても良いのではないでしょうか。       (記:高橋努)-再生可能エネルギーの総合情報サイト-